シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時49740円まで売られる場面もみられ、5万円の大台を割り込んだ。終値で5万円はキープしたものの、足元で支持線として機能していた25日線(50140円)を割り込んでおり、まずは売り一巡後の底堅さを見極める必要はあるだろう。日経平均株価は12月のSQ値(50536.54円)を割り込んでくることでセンチメントを冷ます可能性はあるものの、5万円近辺での押し目買い意欲の強さを見極めたい。
また、米オラクルやブロードコムの下落については東京市場では既に織り込まれているが、米国では半導体・AI関連株に対するバブル懸念が高まっていることで、これらに関連する銘柄への持ち高調整の動きが強まるかを確認したいところである。半導体・AI関連株への売りが強まるようだと日経平均株価の重荷になる可能性があるため、押し目待ち狙いの買いも慎重にさせることになりそうだ。
AI関連株の動向を睨みながらの展開が意識されるなか、決算など個別に材料のある銘柄への短期的な売買が中心になりそうだ。12日の取引終了後に決算を発表したところでは、室町ケミカル<4885>、ADWAYS<2489>、CINC<4378>、フィットイージー<212A>、H.I.S.<9603>、のむら産業<7131>、日宣<6543>、イトクロ<6049>、さくらさく<7097>、丹青社<9743>などが注目される。
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