<動意株・28日>(前引け)=放電精密、ファインシン、正興電
ファインシンター<5994.T>=破竹の8連騰。一時6%を超える大幅高で年初来高値更新。トヨタ自動車<7203.T>を筆頭株主とする粉末冶金部品メーカーで現状は自動車向けが大部分を占めている。駆動系以外に電動関連部品で優位性を発揮しており、そのなかトヨタ向けハイブリッド車用インバーター部品のリアクトルコアが好調で収益に貢献。26年3月期は営業利益段階で前期比32%増の9億円を見込んでいるが、製品価格引き上げの動きなどで利益率改善が急であり、大幅増額の公算が大きい。また、高技術を売りものとする有配企業にもかかわらず、PBRが際立って低く、時価換算で依然として0.5倍未満と解散価値の半値以下の水準にあることで、純粋な水準訂正期待も買い人気を助長している。
正興電機製作所<6653.T>=上値追い加速。5連騰で新値街道をまい進している。2021年4月以来4年半ぶりの2000円台回復となった。電力向け受変電設備などの製造販売を主力に展開し、日立系ということもあってIoT技術を駆使したソリューションで強みを発揮している。足もとの業績も絶好調だ。27日取引終了後、25年12月期第3四半期累計(25年1~9月)決算を発表。営業利益は前年同期比33%増の17億9400万円と大幅な伸びを達成した。データセンターや蓄電所向け設備に関する高水準の需要を取り込み収益に反映させており、これを好感する形で買いを呼び込む格好となっている。なお、通期の営業利益予想は前期比29%増の26億円と過去最高を大幅に更新する見通しである。
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出所:MINKABU PRESS
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