<動意株・4日>(大引け)=三桜工、稀元素など
第一稀元素化学工業<4082.T>=上値追い加速。きょうで4連騰となり連日の新高値。自動車排ガス触媒や電材向けジルコニウム化合剤の大手メーカーだが、燃料電池材料や電気自動車(EV)向け2次電池材料も展開していることが注目を集めている。きょうは日立造船<7004.T>が世界最大級の容量持つ全固体電池の開発報道を受け一時ストップ高に買われる人気となったこともあって、その連想買いの動きも加わっているもようだ。業績面でも21年3月期営業利益を従来予想の7億円から17億円(前期比45%減)に大幅増額しており、22年3月期は更に回復色を強める見通し。
平和<6412.T>=大幅高。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付で同社の投資判断を「ニュートラル(中立)」から「オーバーウエート(強気)」に引き上げ、目標株価を1990円から2520円へ増額しており、これを好感する買いが入っている。レポートでは、従来の遊技機主体企業からゴルフ主体企業へ転換し、22年3月期以降、ゴルフが牽引する新たな収益拡大局面に入ると評価。同証券による22年3月期から25年3月期の営業利益予想について、事業環境悪化で遊技機利益を減額する一方、事業環境の好転からゴルフ利益の増額幅が上回るとみて上方修正している。
Kudan<4425.T>=上放れる。3日に公式ツイッターで「embedded award 2021」のスタートアップ部門で最優秀賞を受賞したと発表しており、これを材料視した買いが入っている。同社は26日に「embedded award 2021」スタートアップ部門の最優秀賞候補3社のうちの1社としてノミネートされたことを明らかにしていた。アワードの最優秀賞候補にノミネートされることは、日本企業として、ここ10年で初めてという。なお、スタートアップ部門の最優秀賞を獲得した企業には、2万ユーロ相当の提携メディアにおけるマーケティング予算が付与される予定としている。
イーレックス<9517.T>=急反発。3日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を958億8000万円から1367億円(前期比54.2%増)へ、営業利益を83億1100万円から152億円(同64.4%増)へ大幅に上方修正した。営業利益は従来の1割減益予想から一転して6割増益見通しとなっており、これが好感されている。売上高については、販売電力量の順調な増加により電力小売事業の売り上げが伸長したことや、卸販売の増加などが寄与した。また利益面では、自社発電所の順調な稼働や相対電源の活用などで、電源調達コストの低減が見込まれることなどが押し上げ要因となった。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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