世界的な環境重視政策での注目株が業績改善も著しい
【事業内容】
環境・プラント部門が主力でごみ焼却発電施設では世界トップシェアを誇る。海水淡水化プラントや風力発電、電解装置・水素発生装置などのほか、船舶用機器、橋梁や防災システムなど社会インフラ等にも注力している。産業向けのプロセス機器や原子燃料サイクル関連設備、半導体製造関連機器なども手がける。
【業績面】
業績面においては2/9に第3Q決算を発表し、売上高は1.0%減収、営業利益は4-6月期の赤字を埋めて黒字転換を果たした。環境・プラント事業は海外のごみ焼却発電施設の大口工事が進捗、Inova社が黒字化を果たしたほか、足元の受注高も好調に推移している。機械事業もプロセス機器の収益改善で利益に寄与したほか、インフラ事業も減収ながら新製品の補償工事費負担が無くなり採算性が改善したとみられる。
【株価動向】
株価は昨年3/17安値288円を起点に反発に転じると、5月の前期決算発表を機に急伸となりコロナショック以前の水準を回復。昨秋より水準を切り上げ始めてきたところで再生可能エネルギーや次世代電池といった環境関連株として注目を集めると物色が人気化。12/10の400円付近から急伸して1/20には高値705円まで駆け上がるなど、わずか1か月強で75%近いパフォーマンスを見せた。足元の第3Q決算も業績の改善傾向が確認でき、PBR1.0倍割れのバリュエーション修正の動きは一服も、底堅い推移を続けると予想。
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