■株式見通し:経済活動再開と政府の経済対策を背景に押し目買い意欲は強そう
■前場の注目材料:コニカミノルタ、20/3営業利益86.8%減 82.11億円
■東芝、物流子会社をSBSに売却、200億円で
■経済活動再開と政府の経済対策を背景に押し目買い意欲は強そう
27日の日本株市場は、前日の大幅上昇の反動があろうが、全体としては底堅さが意識されそうだ。26日の米国市場はNYダウが529ドル高と大きく上昇した。全米で経済活動の再開が一段と拡大したほか、新型ウイルスワクチンの開発で様々な企業の取り組みが発表されたため投資家心理が改善した。
ただし、引けにかけてはトランプ政権が香港問題を巡り、中国の高官や企業に制裁を課すことを検討しているとの報道で伸び悩んでいる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の21275円。円相場は1ドル107円50銭台で推移している。
米国市場の上昇は想定された動きであり、NYダウは一時25000ドルを回復したことから、いったんは昨日の大幅上昇に対する利食い優勢になりそうである。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府は店舗の賃料の支援や企業の財務基盤の強化など追加の対策を実行するための今年度の第2次補正予算案をきょう閣議決定する。緊急事態宣言の全面解除に伴う経済活動再開と政府の経済対策を背景に押し目買い意欲は強そうである。
また、日経平均は21000円をあっさり回復しており、コロナの影響を大きく受けていたセクターや銘柄等へは買い戻しの流れが続く可能性がありそうだ。大きく株価水準を切り下げていただけに、目先的には年初の水準辺りを意識したリバウンドが期待されてくるだろう。米国では銀行株の上昇が目立っており、日本においても金融セクターへの見直しが期待されそうである。
一方で、いったんは利食いも出やすい水準となるため、先行して上昇していた中小型株等には、個人主体の利益確定の流れも強まってくる可能性があり、物色対象にも変化がみられてくることが見込まれる。
■コニカミノルタ、20/3営業利益86.8%減 82.11億円
コニカミノルタ<4902>が発表した2020年3月期決算は、売上高が前期比6.0%減の9961.01億円、営業利益が同86.8%減の82.11億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に広がるなか、主力の事務機事業を中心に苦戦。営業利益は資産流動化による収益を計上していた反動のほか、追加関税負担や構造改革費用の計上が影響した。21年3月期予想については、現時点で合理的に算定することが困難として、未定としている。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(21271.17、+529.52)
・NYダウは上昇(24995.11、+529.95)
・ナスダック総合指数は上昇(9340.22、+15.63)
・SOX指数は上昇(1820.51、+18.20)
・VIX指数は低下(28.01、-0.15)
・米原油先物は上昇(34.35、+1.10)
・日銀のETF購入
・世界的な経済活動再開
・日米欧の大型経済対策
・7-9月期の業績回復期待
・塩野義<4507>米社を完全買収、認知症の改善薬開発
・東芝<6502>物流子会社をSBSに売却、200億円で
・三菱商事<8058>コンビニで商品発送・返品サービス拡充、オークション・フリマ伸長
・住友商事<8053>5Gスマートポール試行設置、都と協定
・日立造船<7004>新中計、営業利益率5%狙う、受注高4000億円確保
・ローム<6963>再生音の異常検知できる車載音声合成LSI開発
・ソフトバンク<9434>米で道路保守、コネクテッドカー利用
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:30 中・4月工業利益(3月:前年比-34.9%)
<SF>
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