「全固体電池」が24位にランク、武蔵精密の米ベンチャー出資で関心向かう<注目テーマ>
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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池」が24位となっている。
2020年代前半での実用化を目指しているトヨタ自動車<7203.T>をはじめ、多くの企業が次世代の蓄電デバイスとして期待されている全固体電池の研究開発に取り組んでいる。
全固体電池とは、現在普及しているリチウムイオン電池が電解質に液体の有機系溶剤を用いているのに対して、固体の無機化合物を使う電池。リチウムイオン電池のように電解液が漏れて発火する恐れがなく、しかも動作温度域が広いためエネルギー密度を高めることができるという特徴があり、電気自動車(EV)に搭載すれば航続距離の延長や充電時間の短縮が見込めることから株式市場での注目度は依然として高い。
直近では武蔵精密工業<7220.T>が8日、米ベンチャー企業のケラセル社に出資したと発表した。ケラセル社は独自の3Dプリント技術をベースとした全固体電池の設計・生産技術を持っており、武蔵精密は今回の出資により生産・供給に関する優先的な交渉権利を獲得。また、長期的なパートナーシップのもと電動二輪市場での事業展開や、ケラセル社の3Dプリント技術を生かした新たな商品開発、事業領域の開拓を目指すとしている。
これ以外の関連銘柄としては、オハラ<5218.T>が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「先進・革新蓄電池材料評価技術開発(第2期)」に参加しているほか、三桜工業<6584.T>は18年に全固体電池の開発を手掛ける米ベンチャーのソリッドパワーに出資。村田製作所<6981.T>は今年6月にウエアラブル端末向けの全固体電池を開発したことを発表し、FDK<6955.T>は20年度からの全固体電池の量産に向けた対応を進めている。また、日立造船<7004.T>は9月25~27日にかけてインテックス大阪で開かれる「関西 二次電池展」に、全固体リチウムイオン電池を出展する予定だ。
出所:minkabuPRESS
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