東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1500を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、陸運を除く32業種が下落し、鉱業、石油石炭、電気ガス、その他製品、繊維製品の下落が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、ファナック<6954>、太陽誘電<6976>、デンソー<6902>、安川電<6506>がしっかりだった半面、テルモ<4543>、トヨタ<7203>、信越化<4063>、中外薬<4519>が軟調だった。
前日の米国市場はFOMCを控えて様子見ムードが広がるなか、原油市況が上昇基調にあるため、インフレ高による利上げ長期化懸念から主要株価指数は下落した。ただ、東京市場は前日の下げの反動から自律反発を狙った買いが先行。日経平均は小幅に反発して始まったものの、買いは続かなかった。インフレ高進による米金利上昇などへの警戒感から金利動向に敏感なグロース株や主力株中心に持ち高調整の動きが次第に増えた。
注目のFOMCについては、金利据え置きがコンセンサスとなっている。その後のパウエルFRB議長の会見では、最近の原油高を受け、インフレ高止まりに対する認識をどのようにみているかや、今後の金融政策運営についてもタカ派色の強い発言内容となるのかがポイントになりそうだ。仮にFOMCが波乱なく通過しても、週後半には日銀の金融政策決定会合の結果判明が残るだけに、目先的には模様眺めの強い展開が続くことになりそうだ。
<CS>
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