東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1000に迫り、全体の過半数を占めた。セクター別では、医薬品、石油石炭、サービス、銀行など14業種が上昇。一方、その他製品、鉄鋼、繊維製品、小売など19業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、東エレク<8035>、第一三共<4568>、リクルートHD<6098>が堅調だった半面、ソフトバンクG、ファーストリテ<9983>、任天堂、太陽誘電<6976>が軟化した。
注目を集めた米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長のインタビューでは、「インフレ低下のプロセスが始まった」と改めて述べた一方で、「強い経済指標が続けば、昨年12月の金融政策会合で示した想定よりも多くの利上げを実施しなければならない」と述べるなど、強弱入り混じるものだった。しかし、よりタカ派的なものになるのではないかと警戒されていたため、前日の米国市場では買い安心感につながった。
本日の相場は日経平均への寄与度の大きいソフトバンクGや任天堂の急落が響いた格好だ。明日にはトヨタ<7203>や日産自<7201>、東エレク<8035>といった主力企業の決算発表を控えており、通期業績見通しの動向には警戒が必要だろう。また米国では今夜、ウォラーFRB理事やニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁などFRB高官の発言機会が多く控えている。FOMCメンバーから再びタカ派色の強い発言が出れば、日米ともに金融市場にマイナスに働くことになるだけに、発言内容を確認したいと考える投資家も多い。
<FA>
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