東証プライムの騰落銘柄は値上がり銘柄が1000を超え、全体の過半数を占めた。セクターでは、鉱業、輸送用機器、石油石炭、非鉄金属、繊維など25業種が上昇。一方、空運、不動産、陸運、サービスなど8業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、TDK<6762>、ソフトバンクG<9984>、京セラ<6971>、ダイキン<6367>、太陽誘電<6976>が堅調だった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、NTTデータ<9613>、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>が軟化した。
前日の米国市場は、中国での新型コロナウイルスに関する規制緩和を背景に経済正常化期待が広がったほか、株式分割を発表したアマゾン・ドット・コムが値を上げたことも支援材料となり、主要株価指数は上昇した。東京市場でもこの流れを受けて、買いが先行して始まり、前場半ばには28000円の大台を回復した。その後は、達成感などから上げ幅を縮小する場面もあったが、政府は本日、経済財政運営の指針(骨太方針)を閣議決定する見通しで、政策期待から戻り売りは膨らまず、高値圏でのもみ合いが続いた。
日経平均は心理的な節目である28000円を突破し、投資家心理は一段と好転してきているといえそうだ。一方、このところの上昇は週末のメジャーSQを前に先物への買い戻しが主体で、SQを無事に通過すれば、騰勢は一服するとの見方もされている。
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