東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1400に迫り、全体の8割超を占めた。セクター別では、鉱業、不動産の2業種を除く31業種が上昇。繊維製品、空運、保険、銀行の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、第一三共<4568>、京セラ<6971>が堅調だった半面、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、富士フイルム<4901>が軟調だった。
前日の米国市場は、蘭大手半導体製造装置メーカーのASMLの決算が予想よりも弱い結果だったことから、主要株価指数は下落。東京市場も売りが先行して始まり、日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。ただ、ASMLの決算内容は前日後場に判明し、先回り的に半導体関連株が売られ織り込んでいただけに売りは続かなかった。また、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイの円建て債の起債規模が判明。外国人投資家の日本株再評価のきっかけになるとの期待が高まり、バフェット氏が保有する商社株や銀行・保険などの金融株にも投資資金が向かったことも相場を支える要因になった。
日経平均はひとまず反発したが、米長期金利の上昇が一服したのかは依然として不透明で先行き不安感は拭えない。米国では18日、4月のフィラデルフィア連銀景況指数など複数の経済指標の発表を控えており、市場予想を上回る結果となり米景気の堅調さ示されれば、米国の利下げ後ずれへの思惑が強まることになりそうだ。
<CS>
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