ローム、今期経常を14％上方修正、配当も25円増額

　ローム <6963> が3月4日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の660億円→750億円(前期は406億円)に13.6％上方修正し、増益率が62.3％増→84.4％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の281億円→371億円(前年同期は288億円)に32.0％増額し、一転して28.6％増益計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の160円→185円(前期は150円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　世界経済は、新型コロナウイルス感染症が世界各地で蔓延しており、依然として不透明な状況が続くものと思われます。エレクトロニクス市場においては電子化のニーズの高まりやライフスタイルの変化等により、全体として好調に推移しておりますが、世界各国によるロシアへの経済制裁など、地政学リスクには引き続き注視する必要があると考えております。　このような状況の中、2022年3月期においては、自動車関連市場や産業機器関連市場が引き続き好調に推移することにより、売上は前回の予想を上回る見通しです。　営業利益についても売上増加による限界利益の増加や売上高固定費比率の改善などにより、前回予想を上回る見通しです。加えて、前回予想の想定レートより円安に推移する見通しによる為替差益の発生もあり、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益についても、前回予想を上回る見通しです。　これらを考慮し、2021年10月28日に発表いたしました通期業績予想を上記の通り修正いたします。　尚、第4四半期の為替レートは、1米ドル＝115.34円を前提としております。

　　当社は、安定的な配当の継続を基本に、連結配当性向30％以上を目安としております。 株主の皆様からの期待に沿うべく、期末の１株当たり配当金につきまして、通期連結業績予想の修正を踏まえ、110 円に修正いたします。これにより１株当たりの年間配当金は、中間配当金75 円と合わせて185円となります。＜業績等の予想に関する注意事項＞この資料に記載されております業績等の予想数値につきましては、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は、様々な要因により大きく異なる可能性があります。