「半導体製造装置」が6位、半導体不足で製造装置需要は過去最高<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」が6位となっている。
世界的に半導体不足が深刻化しており、自動車産業だけでなく広範囲にわたる産業にサプライチェーンリスクが顕在化している。世界の大手半導体メーカーはこの収益機会を逃さぬよう積極的な生産設備増強を図る動きにあり、その担い手である半導体製造装置セクターに吹く追い風が強まっている。特に日本の半導体製造装置業界は有力企業がひしめき世界でも屈指の実績があるだけに要注目となる。
米国を発祥としアジア諸国を含む半導体の国際団体であるSEMIの予測では、2022年の半導体製造装置の世界販売額は1013億ドル(日本円にして約11兆400億円)に達し、過去最高となる見通し。一方、日本半導体製造装置協会(SEAJ)が先月初旬に発表した21年度の日本製半導体製造装置の販売額予測は2兆9200億円、これは従来予想の2兆5000億円から大幅に増額されているが、今の状況を考慮すれば更なる上振れも視野に入りそうだ。
半導体製造装置の国内トップで株式市場でもシンボルストック的位置づけにある東京エレクトロン<8035.T>が前日引け後に22年3月期の業績予想を上方修正、最終利益は前期比52%増の3700億円と従来予想に400億円も上乗せされた。今期は売上高、利益ともに過去最高を見込んでいたが、一段の増額となる。同社株はこれを受けて一時1340円高に買われる場面があった。周辺のレーザーテック<6920.T>やディスコ<6146.T>といった半導体製造装置メーカーもこれに連れ高する動きをみせた。
ただ、半導体製造装置関連の主力どころはここ最近は戻り売り圧力が強く上値の重さも意識されている。米国では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が今月5日以降軟調な動きにあり、前日もエヌビディア<NVDA>やザイリンクス<XLNX>、アドバンストマイクロデバイシズ<AMD>などが売られ、SOX指数も下落した。この流れが東京市場にも波及している。
もっとも、値動きの軽い同セクターの中小型株は好調な業績を背景に買いを呼び込んでいる銘柄も少なくない。半導体装置向けメカニカルシールを手掛ける日本ピラー工業<6490.T>や真空技術に強みを持つアルバック<6728.T>、マルチビーム描画装置など独自技術力が光る日本電子<6951.T>、半導体装置向けノイズフィルターで需要を取り込む双信電機<6938.T>、超純水装置で高い競争力を持つ野村マイクロ・サイエンス<6254.T>などが注目される。
出所:MINKABU PRESS
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