<動意株・17日>(大引け)=マーベラス、日本通信、光通信など
日本通信<9424.T>=急伸。同社はきょう、米連邦通信委員会からCBRS(周波数免許不要の市民ブロードバンド無線サービス)の商用基地局に関する認可を取得したと発表。これが株価を刺激しているようだ。CBRSは、世界で唯一、共有できる最大150メガヘルツ(3.55ギガヘルツ帯~3.70ギガヘルツ帯)という大きな帯域をノン・キャリアに割り当て、“シリコンバレー(スタートアップのハイテク企業)”が直接使えるようにした米国5G戦略の一部。同社は既に実験基地局の認可を昨年8月に取得し、技術的な実験を推進してきた経緯がある。今回取得した認可は、CBRSの商用サービスを認可日から2年の時限付きで認めるもので、この数カ月のうちに、全米で商用サービスが可能になる政府の最終承認が降りた時には、本格的な商用サービスにそのまま移行できるものだとしている。
光通信<9435.T>=後場に入り一段高。この日正午ごろに発表した20年3月期連結業績予想で、売上高5300億円(前期比9.4%増)、営業利益700億円(同8.9%増)と大幅営業増益を見込み、年間配当を前期比21円増の372円を予定していることが好感されている。法人事業で引き続き自社開発商材やMVNOサービス、契約後の継続収益の一部を受け取るレベニューシェア型の商品・サービスの積極的な販売に注力することで、ストック利益の積み増しを見込む。販売手数料など販売活動にかかる費用の増加も見込むものの、費用増を吸収して増益を確保する見通しだ。なお、19年3月期決算は、売上高4843億8600万円(前の期比13.3%増)、営業利益642億7700万円(同25.9%増)だった。
キャリアインデックス<6538.T>=ストップ高。ネット上で求人情報を取り扱うが、複数の求人ポータルサイトを一つにまとめて提供しているのが特長で、応募数に連動した成果報酬型課金で利益成長を続けている。16日にAIエージェントサービス(人工知能を活用した転職サービス)を手掛けるCarat(東京都渋谷区)がキャリアインデと資本提携したことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いが集中する格好となった。
アイレックス<6944.T>=ストップ高。同社は通信系コア技術に優位性を持つシステム開発会社で、NECグループ向けに高い取引実績を持つ。同社が16日取引終了後に発表した20年3月期の単独業績予想は営業利益段階で前期比85%増の2億5500万円と急拡大を見込んでおり、これを手掛かり材料に短期資金が流入した。5Gなど次世代通信システムのインフラ投資需要が同社の収益環境に強い追い風をもたらしている。
エコモット<3987.T>=7日ぶり急反発。同社は15日取引終了後、自動車などの移動手段において必要な時だけ料金を支払ってサービスを利用するMaaS市場の開拓に向け、パイオニアと協業で新たなカーテレマティクスソリューションサービスを行うことを発表した。具体的には今回パイオニアの先進運転支援システム「インテリジェント パイロット」を搭載した通信型2カメラドライブレコーダー「TMX-DM03」を活用した次世代カーテレマティクスソリューションを提供する。これを材料視する形で買いを呼び込む格好となった。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:minkabuPRESS
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