エノモト、今期経常を一転8％増益に上方修正、配当も10円増額

　エノモト <6928> が2月5日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比8.6％増の11.1億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の9億円→15億円(前期は13.9億円)に66.7％上方修正し、一転して7.6％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の4.4億円→10.4億円(前年同期は8.9億円)に2.4倍増額し、一転して16.6％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の30円→40円(前期は35円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比24.9％増の6.5億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の8.5％→10.5％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年3月期の通期連結業績予想は、昨年の初めから顕在化した新型コロナウイルス感染症拡大による世界経済の急激な減速や再拡大に伴う、国内外の需要に対する影響を発表時点において可能な限り反映をいたしました。車載向け部品の需要は予測を上回る速度で急激に回復し、モバイル端末向け部品の需要はスマートフォン向け、ウェアラブル機器向けともに秋から冬にかけても前年と比較して落ち込みはなく、年明け以降も高い水準を維持しております。それら外部環境と現在入手可能な個別の情報を総合的に鑑み、適正かつ合理的な業績予想の見積りを再度行いました結果、上記の通り2021年3月期通期連結業績予想における売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益について、上方修正をいたします。

　当社は、株主に対する利益還元を経営の最重要政策と位置付け、将来の事業展開と経営基盤強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当の継続を重視し、業績に裏付けられた成果の配分を行うことを基本方針としております。新型コロナウイルス感染症の当期業績への影響を再評価し、当初の予測及び前期を上回る利益を確保できるものと判断いたしまして１株当たりの期末配当予想金額を40円と修正させて頂きたく、上記のとおりお知らせいたします。（注）上記の予想数値は当社が現時点において入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって異なる結果となる場合があります。