東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が1100を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、その他製品、サービス、医薬品、情報通信など26業種が上昇。一方、鉱業、鉄鋼、石油石炭、繊維製品など7業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、バンナムHD<7832>、中外薬<4519>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、7&iHD<3382>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>が軟調だった。
米株高はそれほど材料視されず、むしろ、トランプ米大統領が日本に課す上乗せ関税は25%になるとの認識を示したことや、前日の段階で織り込まれていたとみられたASMLの影響がみられたことが重荷になった。また、カナダのコンビニ大手が買収提案を撤回した7&iHDも大幅に反落した。一方、半導体や自動車など主力株がさえない動きのなか、ソニーGやバンナムHDなどのゲーム関連株が消去法的な買いに値を上げるものが増えていた。
国内政治や貿易交渉の行方など不透明要因が後退するまでは、節目の4万円突破は難しいのではないかとの声が多い。また、6月の貿易統計速報が発表されたが、トランプ関税の影響が懸念される対米輸出は、前年同月比11.4%減の1兆7071億円で3カ月連続の減少となった。トランプ政権が追加関税を発動した自動車が大きく落ち込んだことが響いており、企業業績にも悪影響を及ぼすのは確実で、来週以降から本格化する国内主要企業の業績動向や先行きの見通しを確認したいと考える向きも多い。
<CS>
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