■バードマン <7063> 1,463円 (+300円、+25.8%) ストップ高
Birdman <7063> [東証M]がストップ高。前週末10日午前10時ごろ、ソフトバンク <9434> 傘下のリアライズ・モバイル・コミュニケーションズとの間で、XR(VRやMRなど仮想空間技術の総称)やデジタル・クリエイティブなどを活用した新しいデジタルコンテンツの創出を目的に業務提携契約を締結したと発表。あわせて、両社の共同プロジェクトの第1弾として メタバース型バーチャルプラットフォーム「さわれるライブ 5D LIVE」の提供を開始したことも明らかにしており、これを受けて同社株への買い注文が膨らんだ。
■ANAP <3189> 402円 (+80円、+24.8%) ストップ高
ANAP <3189> [JQ]がストップ高。9日の取引終了後、メタバース領域に事業参入すると発表しており、これが好感された。メタバース領域において、自社のファッションアイテムなどを仮想空間で利用可能な形にデジタル変換し、企業の参入を支援するメタバースファッションプラットフォーム「APPARELED Meta connect by ANAP=アパレリッド・メタ・コネクタ by ANAP」の提供を今後開始するという。同サービスは、企業が保有する洋服や小物などファッションアイテムの採寸データとアイテム画像素材を入力することで、メタバース空間に適したファッション素材に変換し、さまざまな仮想空間で利用可能とするプラットフォームサービス。プラットフォームの開発や企業への導入サポートは、ファッション業界に特化した人工知能(AI)やVR/AR技術サービスを提供する100%子会社ANAPラボが推進するとしている。
■リアルワルド <3691> 968円 (+150円、+18.3%) ストップ高
リアルワールド <3691> [東証M]がストップ高。菊池誠晃社長が10日付のブログで、「23年9月期に過去最高営業利益・過去最高時価総額を目指し、数年以内にそこを起点として、時価総額を10倍にする」とコメントしており、これが好材料視された。同ブログによると、来期までまずは過去最高営業利益に集中し、その上で中期計画を発表する予定だったが、意志として公表することにしたという。10日公開のYouTubeチャンネル「JapanStockChannel」では、デジタルギフトへの投資強化を述べており、まず22年9月期は粗利倍増を目指すともしている。
■ビジョナル <4194> 10,180円 (+1,500円、+17.3%) ストップ高
ビジョナル <4194> [東証M]がストップ高。9日の取引終了後、22年7月期の連結業績予想について、売上高を377億円から410億円(前期比42.9%増)へ、営業利益を26億7000万円から60億円(同2.5倍)へ、純利益を17億6000万円から41億円(同2.9倍)へ上方修正したことが好感された。採用需要が想定よりも旺盛であることに加えて、求職者の新規登録やアクティビティが活発であることなどを背景に、主力のビズリーチ事業の成長が予想を上回るペースで進捗していることが要因としている。なお、第1四半期(8-10月)決算は、前年同期には連結決算を開示していないため比較はないものの、売上高95億7000万円、営業利益25億3600万円、純利益17億8000万円だった。同時に、子会社ビズリーチが経費精算クラウドシステムを提供するイージーソフト(東京都町田市)の全株式を3月1日付で取得し子会社化すると発表している。
■アクセル <6730> 955円 (+136円、+16.6%)
東証1部の上昇率トップ。アクセル <6730> が急反騰。9日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を96億円から106億円(前期比17.8%増)へ、営業利益を4億5000万円から7億7000万円(同43.7%増)へ、純利益を4億4000万円から7億5000万円(同11.9%増)へ上方修正し、あわせて21円を予定していた期末一括配当予想を35円(前期31円)に引き上げたことが好感された。世界的な半導体市況の需給逼迫の影響から多くのメーカーにおいて部材を積極的に確保する動きが見られることを背景に、パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売を当初予想の41万個から44万個へ引き上げたことが要因。また、メモリモジュール製品が顧客の旺盛な需要により計画を大幅に上回る販売見通しとなったことも寄与する。
■Gunosy <6047> 840円 (+67円、+8.7%)
東証1部の上昇率2位。Gunosy <6047> が3日続伸。同社はスマートフォン向けニュース配信など情報キュレーションアプリを手掛け、ゲーム攻略サイト運営なども行っている。このほか、新規事業に積極投資し業容拡大に向けた経営戦略を進めている。9日取引終了後、インドでデジタルクレジットカードサービス「slice」を提供するGaragePreneurs Internetの強制転換条項付優先株式を追加取得することを発表、これが株価を改めて刺激する格好となった。さかのぼって今月1日に同社はGaragePreneurs社の優先株式取得により持ち分法適用関連会社とすることを発表、翌日から株価を急動意させ2日連続ストップ高に買われた経緯がある。6日の取引時間中に821円の高値をつけてからは、やや売りに押される展開でもみ合いに転じていた。
■日立物流 <9086> 5,600円 (+400円、+7.7%)
東証1部の上昇率4位。日立物流 <9086> が大幅反発し、年初来高値を更新。ブルームバーグが10日午後0時40分に、「日立製作所 <6501> が、保有する日立物流株の売却を含めた複数の選択肢を検討していることが事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。」と伝えており、思惑的な買いが流入したようだ。記事によると、日立は保有している日立物流株のうち40%について、財務アドバイザーとともに関心がある売却先を模索しているとし、売却先の候補としてはプライベートエクイティー(PE、未公開株)会社や同業他社などが有力としている。
■日本CMK <6958> 610円 (+37円、+6.5%)
東証1部の上昇率5位。日本CMK <6958> が3連騰、年初来高値を更新した。時価は約2年ぶりの高値水準でなお上値指向が強い。プリント配線板のトップメーカーで車載向けに高水準の需要を取り込んでおり、22年3月期は営業損益段階で18億円(前期実績は16億7600万円の赤字)と大幅な黒字転換が見込まれている。株式需給面では信用取組が大幅に売り長となっていることが注目され、3日申し込み現在で売り残は130万株を超えているのに対し、買い残は48万株に過ぎず、信用倍率は0.36倍と踏み上げ相場の素地を内包している。3日に三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同社の投資判断を「Neutral(中立)」から「Overweight(強気)」に引き上げ、目標株価も460円から600円に上方修正したが、時価は既にその新規目標ラインを突破している。
■凸版 <7911> 1,920円 (+98円、+5.4%)
東証1部の上昇率6位。凸版印刷 <7911> が続急伸。同社は前週末10日寄り付き前に、保有する上場有価証券1銘柄を9日に売却し、投資有価証券売却益1039億円が発生したと発表した。これに伴い、22年3月期第3四半期決算において特別利益を計上するとし、22年3月期の純利益予想を360億円から900億円(前期比9.8%増)へ上方修正した。
■SDSHD <1711> 432円 (+22円、+5.4%)
SDSホールディングス <1711> [東証2]が4日ぶりに急反発。9日の取引終了後、愛媛銀行 <8541> とHACCP及び環境・省エネ関連事業で顧客紹介業務の基本契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。SDSHDでは今年8月から本格的にHACCP認証取得支援サービスを開始し、食品関連事業者向けに、HACCPに基づく衛生管理の構築を推進している。今回の契約締結により、愛媛銀行は取引先の食品事業者向けに対し、改正食品衛生法に準拠するための支援の一環として、SDSHDのサービスを案内し、これに関連して食品残渣の処理設備の導入支援を行う。また、愛媛銀行の顧客のSDGsや脱炭素などの活動推進を支援するため、SDSHDでは、同行からの顧客紹介を通じて、さまざまな省エネルギー機器・商品の導入を提案するとしている。
■オプテクスG <6914> 1,640円 (+57円、+3.6%)
オプテックスグループ <6914> が大幅反発。岩井コスモ証券は9日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は1800円で設定した。同社はセンサーの総合メーカー。自動ドア用からFA用まで幅広く展開している。第3四半期累計(1-9月)の連結営業利益は前年同期比3.0倍の38億1600万円と同期間としての最高益を更新した。主力事業の伸長や昨年12月に買収したサンリツオートメイションなどが収益に寄与した。同証券では21年12月通期の連結営業利益は会社予想45億円に対して48億円(前期比2.3倍)への増額修正を見込んでいる。
■日ハム <2282> 4,020円 (+95円、+2.4%)
日本ハム <2282> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9日付で投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエイト」とし、目標株価を4700円から4800円へ引き上げたことが好材料視された。同証券では、加工食品の値上げと新庄監督効果によるプロ野球収入の増加などを想定し、23年3月期の事業利益予想を495億円から510億円へ上方修正した。PBR1倍割れの現株価は、原料高やDX費用増などによる今下期の業績モメンタムの悪化を織り込んでいると判断しているが、前述のカタリストによる来期業績を織り込む局面へのシフトを想定しているという。
■フロンテオ <2158> 2,378円 (+48円、+2.1%)
FRONTEO <2158> [東証M]が反発。人工知能(AI)を活用したリーガルテック事業を主力とするが、自然言語解析AIなど独創性の高いAI技術を横展開してライフサイエンス分野などにも参入し、事業領域を広げている。9日取引終了後、医学論文探索AIソフトウェア「Amanogawa」で国内特許を取得したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。株価は11月中旬以降上げ足を加速、同月26日には5300円の上場来高値をつけていたが、その後は急反落を余儀なくされていた。しかし、今月6日にザラ場2112円で目先の底値を確認し下げ渋る動きを見せていた。
■ランドコンピ <3924> 844円 (+10円、+1.2%)
ランドコンピュータ <3924> が反発。9日の取引終了後、保有する上場有価証券1銘柄を売却したのに伴い、22年3月期第3四半期の連結業績に投資有価証券売却益5900万円を特別利益として計上する予定と発表。なお、通期業績予想に与える影響は他の要因も含め精査中としている。
※10日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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