■GFA <8783> 382円 (+80円、+26.5%) ストップ高
GFA <8783> [東証S]がストップ高。11日の取引終了後、スーパーコンピューティングサービスプロバイダーであるOWS社(シンガポール)と協創パートナーシップ協定を締結したと発表しており、これが好感された。同社はピクセルカンパニーズ <2743> [東証S]とAI特化型データセンター事業の構築を目指す基本合意契約を締結している。今回、日本国内でのGPUクラスターによるデータセンタープロジェクトの推進で協業パートナーを模索するなかでOWSと話し合う機会があったという。両社は共同でプロジェクト実現に向けて協業するとしている。
■gumi <3903> 447円 (+59円、+15.2%)
東証プライムの上昇率トップ。gumi <3903> [東証P]が続急騰。11日取引終了後に5-10月期連結決算を発表。売上高は54億9400万円(前年同期比6.1%減)となった一方、営業損益が1億7900万円の黒字(前年同期19億7100万円の赤字)に転換して着地しており、これが好感された。主力のモバイルオンラインゲーム事業は一部既存タイトルの配信期間の経過や撤退の影響でセグメント売上高は減少したが、継続的なコスト適正化が奏功し損益は黒字に転換した。ブロックチェーン事業でも売り上げ増やコスト減によりセグメント損益が改善した。なお、通期の見通しは引き続き非開示とした。
■プラスゼロ <5132> 2,606円 (+333円、+14.7%)
pluszero <5132> [東証G]が5日続急騰。11日取引終了後、25年10月期単独業績予想について売上高を前期比35.4%増の16億5000万円、営業利益を同2.2倍の5億5000万円と発表した。前期に続き過去最高業績を更新する見通しを示しており、これを好感した買いを集めた。配当予想は引き続き無配とした。なお、同時に発表した24年10月期決算は売上高が前の期比36.3%増の12億1800万円、営業利益が同53.9%増の2億5000万円だった。契約件数が堅調に推移した。
■カイオム <4583> 228円 (+27円、+13.4%)
カイオム・バイオサイエンス <4583> [東証G]が3日ぶり急反騰。11日取引終了後、独自の抗体探索技術「ADLibシステム」を応用した抗体エンジニアリングによる高親和性抗体の作製について、エーザイ <4523> [東証P]と共同研究契約を締結したと発表した。カイオムの抗体エンジニアリング技術とエーザイの抗体創製技術を生かし、高機能な抗体の創製を通じて医療に貢献することを目指す。
■GENDA <9166> 2,817円 (+303円、+12.1%)
GENDA <9166> [東証G]が5日ぶり急反騰。同社が10日取引終了後に発表した決算内容は好調だったが、11日の取引では買い一巡後に売りに押された。ただ、12日は改めて買いが流入した格好だ。岩井コスモ証券は11日、同社株の投資判断「A」と目標株価3150円を継続した。第3四半期累計(2-10月)の償却前営業利益は前年同期比55.6%増の94億1600万円と大幅増益となった。カラオケや国内ゲームセンターの収益が想定以上に好調だった。25年1月通期の同利益は会社予想の130億円(前期比60.4%増)に対して同証券では135億円への上振れを見込んでいる。また、同社では26年1月期の業績ガイダンスを上方修正し、同利益の見通しを185億円から200億円に見直した。ゲームセンターやカラオケなどの既存事業の業績が想定以上に好調なためだが、同証券ではM&Aが順調に進めば更なる業績の上振れも期待できるとみている。
■アドテスト <6857> 8,865円 (+430円、+5.1%)
東証プライムの上昇率9位。アドバンテスト <6857> [東証P]が急反発。そのほか、ディスコ <6146> [東証P]が反発となった。11月の米消費者物価指数(CPI)の伸び率が市場予想と一致し、これを受けて今月に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%幅の利下げが決まるとの見方が一段と強まった。カナダ中銀も2会合連続となる0.5%幅の大幅利下げに踏み切ったほか、ECB(欧州中央銀行)においても利下げが決まるというのが市場のコンセンサスとなっている。欧米中銀の利下げにより世界的に金利に低下圧力が掛かれば、ハイテク関連株への資金が流入するとの期待が株式市場においては膨らみつつある。前日11日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が初めて2万台に達し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2%を超す上昇となったことを受け、日本の半導体関連株に対するショートカバーが誘発される形となったようだ。東京エレクトロン <8035> [東証P]やソシオネクスト <6526> [東証P]なども上昇した。
■PバンCOM <3559> 382円 (+17円、+4.7%)
ピーバンドットコム <3559> [東証S]が大幅高。11日取引終了後、従来未定としていた25年3月期の配当予想を10円にすると発表した。前期実績(8円)から2円の増額となる。これが好感され買われた。
■デジハHD <3676> 830円 (+36円、+4.5%)
デジタルハーツホールディングス <3676> [東証P]が3日ぶり大幅反発。11日の取引終了後、25年3月期の連結最終利益を従来予想の16億円から19億円(前期比10.8倍)へ上方修正すると発表。3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好感された。子会社アイデンティティーの全株式を売却することに伴い、約4億円の売却益を計上することが最終利益を押し上げる。
■巴工業 <6309> 4,140円 (+175円、+4.4%)
巴工業 <6309> [東証P]が大幅高で5日続伸。4000円の大台に乗せた。同社は11日の取引終了後、24年10月期の連結決算発表にあわせ、25年10月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比9.4%増の570億円、経常利益は同4.7%増の50億円、最終利益は同0.1%増の36億2000万円を見込む。前期に続き過去最高益の更新を計画するほか、前期の期末配当を従来の予想から19円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比1円増配の146円に設定しており、これらを好感した買いが入ったようだ。機械製造販売事業では成長が見込まれるインドで化学工業市場向けの販売拡大を目指すほか、米州市場の深耕や東南アジアでの営業力強化も図る方針。未利用熱をターゲットにバイナリー発電装置も販売する。化学工業製品販売事業でも東南アジアでのビジネスの拡大に注力するほか、インド市場において耐火物向け商材を中心に開拓に取り組む方針。パワー半導体向け商材の更なる拡販に向け体制を強化し、環境対応型商品開発も進める。24年10月期の売上高は前の期比5.0%増の521億1900万円、経常利益は同16.0%増の47億7500万円、最終利益は同32.3%増の36億1600万円だった。
■エリアリンク <8914> 2,299円 (+87円、+3.9%)
エリアリンク <8914> [東証S]が大幅反発。同社は12日、トランクルームを運営する事業者をサポートする「パートナー制度」によって、日本ハウスホールディングス <1873> [東証P]のトランクルーム事業「ハッピーストレージ」の運営を支援すると発表。これが材料視されたようだ。パートナー制度とは、トランクルームの立ち上げからサービス提供までをワンストップで可能にするビジネスパートナー制度で、今年4月から本格的に運用を開始。集客・契約・解約から定期清掃、トラブルの一次対応まで、トランクルームの運営に関する業務をエリアリンクが一括で請け負うという。
■PAコンサル <4071> 1,930円 (+72円、+3.9%)
プラスアルファ・コンサルティング <4071> [東証P]が大幅続伸。12日朝方、タレントマネジメントシステム「Talent Palette(タレントパレット)」について、ノジマ <7419> [東証P]が導入したと発表した。PAコンサルグループの新卒採用サービスや採用支援サービスの併用により、採用から入社後活躍までの人事業務をトータルに支援するという。これの発表が手掛かりとなった。
※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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