東京株式(大引け)=110円高、米株最高値受けリスク選好ムードで反発
大引けの日経平均株価は前日比110円96銭高の2万2597円20銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は17億183万株、売買代金概算は2兆8683億8000万円。値上がり銘柄数は1501、対して値下がり銘柄数は477、変わらずは59銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが急伸、主要3指数がいずれも最高値を更新するなどリスク選好ムードが強まったことを受け高く始まった。北朝鮮がきょう未明に弾道ミサイルを発射し日本海に落下したが、それ以前に発射準備の兆候が確認されていたこともあって影響は限られたようだ。次期FRB議長に指名されたパウエル理事が上院銀行委員会の承認公聴会で金融規制緩和に前向きなコメントをしたことも、銀行や保険など大手金融株に追い風となった。また、鉄鋼株が物色人気を集める一方、半導体関連に下げる銘柄が目立った。日経平均は後場に入りいったん伸び悩んだが、引け際に買いが厚くなり100円を超える上昇で着地。値上がり銘柄数は1500を超え、売買代金は2兆8000億円と11月17日以来の水準をこなした。
個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>をはじめメガバンクが売買代金を膨らませ上昇、ファーストリテイリング<9983.T>も買い優勢。NTT<9432.T>、JR東日本<9020.T>なども堅調。新日鉄住金<5401.T>、コマツ<6301.T>も買われた。ヤマシンフィルタ<6240.T>が急伸、タカキュー<8166.T>も大幅高。アルテック<9972.T>、コロプラ<3668.T>、神戸物産<3038.T>なども値を飛ばした。
半面、任天堂<7974.T>が下落、村田製作所<6981.T>、キーエンス<6861.T>も冴えない。東京エレクトロン<8035.T>、SCREENホールディングス<7735.T>など半導体製造装置関連が大きく下げたほか、堀場製作所<6856.T>、山一電機<6941.T>も急落した。ショーケース・ティービー<3909.T>、アルバック<6728.T>、新日本無線<6911.T>なども売られた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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