チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
日本光電 <6849> 【 2+→2+】
「新製品投入・ラインアップ拡充の効果に引き続き期待」
20/3期3Q(10-12月)は前年同期比3%減収、34%営業減益。国内で増税前の駆け込み需要の反動減はある程度見込まれていたので、概ね想定内の進捗といえる。一方、海外は米州を中心に堅調に伸びている。国内駆け込みの反動減は4Q(1-3月)も残るとみられるが、徐々に平常化しよう。海外は欧州とアジア州が若干弱含みだが米州が強含みで推移しており、米州や日本でカバーし全体では概ね計画線を確保できると予想。通期では若干上乗せを見ていたTIW予想を今回微修正し、会社並みとした。
予想ROE:8.9% PBR:2.6倍、来期予想PER:24.5倍、来期予想EPS成長率:17%株価(2/28終値):3,210円
Fモデルによる理論株価:2,482円(2月26日by服部隆生)
クレスコ <4674> 【 2+→2+】
「新型肺炎で受注減速が一時的に想定されるが、中期的な受注環境は良好」
20/3期3Q累計(4-12月)の営業利益は前年同期比14.6%増の26.5億円。ソフトウェア開発がサービス分野での既存大口顧客(人材、旅行、運輸)のIT投資の増加、子会社での受注拡大などから同12.2%増収。組込型ソフトウェア開発はカーエレクトロニクスや情報家電分野が順調に推移し同11.7%増収。2事業が増収となる中、不採算発生で前期期初に躓いた主力のソフトウェア開発の収益性がプロジェクトマネジメントと品質管理に主力し大きく改善、2桁増益。3Q(10-12月)の営業利益は同1.8%増の9.2億円。一部、不採算発生から失速も、高かった前期3Qの利益水準を上回った。
予想ROE:14.4% PBR:2.6倍、来期予想PER:15.5倍、来期予想EPS成長率:8%株価(2/28終値):1,612円
Fモデルによる理論株価:1,750円(2月28日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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