日本トリムはストップ安、１５年３月期純利益２３％減を嫌気、いちよしもフェアバリューを５５００円に

　日本トリム<6788.T>がストップ安。同社は２４日、１５年３月期連結業績見通しについて、売上高は１４０億円（前期比６．５％増）、経常利益は３１億３０００万円（同９．１％減）、最終利益は１９億４０００万円（同２２．６％減）と大幅減益を見込んでいることが嫌気され、きょうは値がつかない状況（ストップ安）となっている。医療関連事業で、１４年３月期に大きく利益貢献した遺伝子診断分野の「トリムジンコーポレーション」が現時点では不確定の要素が多いため、収益貢献を見送ったことなどが影響している。
　また、いちよし経済研究所が２４日付のリポートで投資判断を従来の「Ａ」から「Ｂ」に、フェアバリューについては、従来の１万円から５５００円へ大幅に引き下げた。
　リポートでは「成長期待が高かった米国子会社トリムジンコーポレーション（トリムジン社）の成長シナリオに大幅な修正を余儀なくされるため。抗凝血剤『ワーファリン』の遺伝子診断ビジネスは中長期的に拡大する見通しに変わりないと考えるが、取引先の臨床検査会社からの情報が乏しく正確性も欠けることから、リスク評価を引き上げた」としている。

日本トリムの株価は１１時３０分現在４８７０円（▼１０００円）ウリ気配


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）