日経平均;29199.30;+72.58TOPIX;2088.39;+5.30
[寄り付き概況]
12日の日経平均は72.58円高の29199.30円と続伸して取引を開始した。前日11日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は221.82ドル安の33309.51ドル、ナスダックは22.07ポイント高の12328.51で取引を終了した。地銀のパックウェスト(PACW)の預金減少を受けて金融不安が再燃し、寄り付き後、一時大幅に下落。日中も同セクターの下落が相場全体を押し下げ軟調に推移した。シリコンバレー銀行の破綻による損失を埋めるため、連邦預金保険公社(FDIC)が大手銀に対し多額の追加負担を求める計画だとの報道も金融の懸念材料となった。一方、4月卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったため金利先高観の後退でハイテクの買いが相場を支援した。ナスダック総合指数はプラス圏を回復し、まちまちで終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は下落したが、ナスダック総合指数が小幅ながら続伸したことが東京市場でハイテク株などの株価支援要因となった。また、主要企業の3月期決算発表が佳境となり、好業績銘柄への物色意欲が相場を支える要因となった。一方、昨日の米株式市場で、ダウ平均やS&P500、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したことが東京市場の重しとなった。また、日経平均が依然、年初来高値近辺にあることから、利益確定売りも出やすかったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は株価指数先物オプション5月物の特別清算指数(SQ)算出日。SQ値はQUICK試算で2
9235.08円だった。
セクター別では、精密機器、ゴム製品、パルプ・紙、鉄鋼、その他製品などが値上がり率上位、石油石炭製品、海運業、銀行業、その他金融業、保険業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、神戸鋼<5406>、KDDI<9433>、日産自<7201>、HOYA<7741>、ホンダ<7267>、ルネサス<6723>、伊藤忠<8001>、キーエンス<6861>、アドバンテスト<6857>、オリンパス<7733>、村田製<6981>、テルモ<4543>、第一三共<4568>、中外薬<4519>、アステラス薬<4503>、ソニーG<6758>などが上昇。他方、武田薬<4502>、シャープ<6753>、カシオ<6952>、ソフトバンクG<9984>、セコム<9735>、ファナック<6954>、味の素<2802>、ツルハHD<3391>、三菱UFJ<8306>、レーザーテック<6920>などが下落している。
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