*12:43JST 後場に注目すべき3つのポイント~東エレク上昇で75日線より上を推移
11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、東エレク上昇で75日線より上を推移
・ドル・円は伸び悩み、節目付近で売り
・値上り寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857>
■日経平均は続伸、東エレク上昇で75日線より上を推移
日経平均は続伸。前日比117.00円高(+0.30%)の39155.16円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。
10日の米国株式市場は反発。ダウ平均は69.05ドル高(+0.18%)の38868.04ドル、ナスダックは59.40ポイント高(+0.35%)の17192.53、S&P500は13.80ポイント高(+0.26%)の5360.79で取引を終了した。早期利下げ期待の後退で売られ、寄り付き後、下落。同時に、ソフトランディング期待が下値を支えさらに、アップルのイベントでの新人工知能(AI)機能発表を期待したハイテクの買いが相場を押し上げ、上昇に転じた。今週予定されている5月の消費者物価指数(CPI)の発表や、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え様子見気配が強まったが、プラス圏は維持。ナスダックは過去最高値を更新し終了した。
米国株の上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比1%超上昇したことから東エレク<8035>が上昇し、日経平均をけん引。日経平均は寄付き後、一時39336.66円まで上昇する場面も見られた。もっとも、日米中銀ウィークを迎えていることから積極的な売買は手控えられ、プライム市場の売買代金は1.7兆円に留まった。
日経平均採用銘柄では、証券会社のポジティブなレポートを材料に、古河電工<5801>、住友電工<5802>、フジクラ<5803>と電線大手が上昇したほか、資源価格上昇を受けて、ENEOSホールディングス<5020>、出光興産<5019>も上昇。このほか、太陽誘電<6976>、荏原製作所<6361>、三菱重<7011>、清水建設<1803>が買われた。
一方、米FDA諮問委員会で、米イーライリリーが開発したアルツハイマ―型認知症治療薬「ドナネマブ」を承認するように全会一致で勧告と伝わっており、競合薬の登場に警戒感が先行しエーザイ<4523>が売られた。このほか、三菱電機<6503>、三井化学<4183>、シャープ<6753>、村田製作所<6981>がさえない。
業種別では、石油・石炭製品、海運業、保険業、鉱業、電気・ガス業などが上昇した一方、証券・商品先物取引業、陸運業、空運業、その他製品、情報・通信業などが下落した。
日経平均は75日移動平均線が位置する39018円水準を上回って推移している。このまま、75日移動平均線を上回って取引を終了すると5月27日以来となる。プライム市場の売買代金は目に見えて細っているが、「閑散に売り無し」の格言通りのじり高基調だ。決して上を意識した強い地合いというわけではないが、5月20日につけた戻り高値の39437.16円を上回ってくると売買代金が増加する可能性もある。さすがに前場は上げ幅を縮小したことから、後場にこの水準を試すのは難しそうだが、商い閑散の今週は、戻り高値クリアに注目したい。
■ドル・円は小じっかり、クロス円に追随
11日午前の東京市場でドル・円は小じっかりの値動きとなり、156円95銭から157円25銭まで上昇した。日経平均株価の堅調地合いで日本株高を好感した円売りに振れ、ユーロ・円やポンド・円を押し上げた。ドル・円はそれに追随し、157円台で推移。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は156円95銭から157円25銭、ユーロ・円は168円98銭から169円32銭、ユーロ・ドルは1.0761ドルから1.0769ドル。
■後場のチェック銘柄
・ファーマフーズ<2929>、まぐまぐ<4059>など、7銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・5月マネーストックM3:前年比+1.3%(4月:+1.6%)
【要人発言】
・欧州中央銀行(ECB)ラガルド総裁(欧州主要紙インタビュー)
「我々は適切な決定を下したが、それは金利が直線的な低下軌道にあることを意味するものではない」
「デイスインフレは十分に進行しており、向こう1年半にわたり継続すると考えている。そのため金利を引き下げる可能性がある」
<国内>
・特になし
<海外>
・15:00 英・2-4月ILO失業率(予想:4.3%、1-3月:4.3%)
・米連邦公開市場委員会(FOMC、12日まで)
<CS>
・日経平均は続伸、東エレク上昇で75日線より上を推移
・ドル・円は伸び悩み、節目付近で売り
・値上り寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857>
■日経平均は続伸、東エレク上昇で75日線より上を推移
日経平均は続伸。前日比117.00円高(+0.30%)の39155.16円(出来高概算6億5000万株)で前場の取引を終えている。
10日の米国株式市場は反発。ダウ平均は69.05ドル高(+0.18%)の38868.04ドル、ナスダックは59.40ポイント高(+0.35%)の17192.53、S&P500は13.80ポイント高(+0.26%)の5360.79で取引を終了した。早期利下げ期待の後退で売られ、寄り付き後、下落。同時に、ソフトランディング期待が下値を支えさらに、アップルのイベントでの新人工知能(AI)機能発表を期待したハイテクの買いが相場を押し上げ、上昇に転じた。今週予定されている5月の消費者物価指数(CPI)の発表や、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え様子見気配が強まったが、プラス圏は維持。ナスダックは過去最高値を更新し終了した。
米国株の上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比1%超上昇したことから東エレク<8035>が上昇し、日経平均をけん引。日経平均は寄付き後、一時39336.66円まで上昇する場面も見られた。もっとも、日米中銀ウィークを迎えていることから積極的な売買は手控えられ、プライム市場の売買代金は1.7兆円に留まった。
日経平均採用銘柄では、証券会社のポジティブなレポートを材料に、古河電工<5801>、住友電工<5802>、フジクラ<5803>と電線大手が上昇したほか、資源価格上昇を受けて、ENEOSホールディングス<5020>、出光興産<5019>も上昇。このほか、太陽誘電<6976>、荏原製作所<6361>、三菱重<7011>、清水建設<1803>が買われた。
一方、米FDA諮問委員会で、米イーライリリーが開発したアルツハイマ―型認知症治療薬「ドナネマブ」を承認するように全会一致で勧告と伝わっており、競合薬の登場に警戒感が先行しエーザイ<4523>が売られた。このほか、三菱電機<6503>、三井化学<4183>、シャープ<6753>、村田製作所<6981>がさえない。
業種別では、石油・石炭製品、海運業、保険業、鉱業、電気・ガス業などが上昇した一方、証券・商品先物取引業、陸運業、空運業、その他製品、情報・通信業などが下落した。
日経平均は75日移動平均線が位置する39018円水準を上回って推移している。このまま、75日移動平均線を上回って取引を終了すると5月27日以来となる。プライム市場の売買代金は目に見えて細っているが、「閑散に売り無し」の格言通りのじり高基調だ。決して上を意識した強い地合いというわけではないが、5月20日につけた戻り高値の39437.16円を上回ってくると売買代金が増加する可能性もある。さすがに前場は上げ幅を縮小したことから、後場にこの水準を試すのは難しそうだが、商い閑散の今週は、戻り高値クリアに注目したい。
■ドル・円は小じっかり、クロス円に追随
11日午前の東京市場でドル・円は小じっかりの値動きとなり、156円95銭から157円25銭まで上昇した。日経平均株価の堅調地合いで日本株高を好感した円売りに振れ、ユーロ・円やポンド・円を押し上げた。ドル・円はそれに追随し、157円台で推移。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は156円95銭から157円25銭、ユーロ・円は168円98銭から169円32銭、ユーロ・ドルは1.0761ドルから1.0769ドル。
■後場のチェック銘柄
・ファーマフーズ<2929>、まぐまぐ<4059>など、7銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップは東エレク<8035>、同2位はアドバンテスト<6857>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・5月マネーストックM3:前年比+1.3%(4月:+1.6%)
【要人発言】
・欧州中央銀行(ECB)ラガルド総裁(欧州主要紙インタビュー)
「我々は適切な決定を下したが、それは金利が直線的な低下軌道にあることを意味するものではない」
「デイスインフレは十分に進行しており、向こう1年半にわたり継続すると考えている。そのため金利を引き下げる可能性がある」
<国内>
・特になし
<海外>
・15:00 英・2-4月ILO失業率(予想:4.3%、1-3月:4.3%)
・米連邦公開市場委員会(FOMC、12日まで)
<CS>
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