米国株上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は38000円台を回復した後、先物市場での買戻しなどを材料に上げ幅をじりじりと拡大し、一時、前営業日比1000円超の38719.70円まで上昇した。為替が1ドル153円30銭台と先週末比では50銭ほど円高ドル安で推移していたことから、買い一巡後は上値が重くなったものの、プライム市場の95%の銘柄が上昇する全面高となった。
大引けの日経平均は前営業日比801.22円高(+2.13%)の38468.63円となった。東証プライム市場の売買高は16億1182万株。売買代金は3兆9681億円。全業種が上昇したなか、保険業、化学、非鉄金属、不動産業、証券・商品先物取引業の上げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は95%、対して値下がり銘柄は3%となっている。
日経平均採用銘柄では、第1四半期決算がコンセンサスを上振れたことから信越化学
<4063>が大幅高となったほか、証券会社のポジティブなレポートを受けて、フジクラ<5803>、古河電<5801>、SOMPOホールディングス<8630>が買われた。このほか、SUMCO<3436>、三菱自動車<7211>、IHI<7013>、レゾナックHD<4004>、TDK<6762>、アドバンテスト<6857>、村田製作所<6981>が上昇した。
一方、欧州で認知症薬「レカネマブ」に対する否定的見解が出たことからエーザイ<
4523>が大幅安で年初来安値を更新となったほか、日立建機<6305>は第1四半期2桁減益が嫌気されて売り優勢となった。また、スクリーンHD<7735>は決算を材料に朝方は買われたが、買い一巡後は出尽くし感が先行して売られた。このほか、キーエンス<6861>、パナソニックHD<6752>、ニデック<6594>が下落。
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