<動意株・8日>(大引け)=五洋建、岩崎通、サカタのタネなど
岩崎通信機<6704.T>=続伸。市場では「同社株に特段新たな材料は観測されていないものの、今の相場では先物主導で振られる余地の大きい主力株は手掛けづらいこともあって、前日の値動きをみて個人投資家資金を中心に信用取引を使ったデイトレード対象として急浮上している」(国内ネット証券大手)という。同社株はいったん動意付くと流動性を伴いつつ値幅も出す印象が強い。
サカタのタネ<1377.T>=後場一段高。この日、株がコンパクトにまとまり、生育力のあるビオラのF1新品種「ピエナ」シリーズを開発し販売を開始した。新シリーズは、計10品種(10色)でいずれもプラントップ苗のみの販売という。株がつくりやすく、高品質な苗に仕上がるため、生産者の出荷ロスを減らし、歩留まりの向上に貢献できるとしており、初年度5000万円、3年後は年間1億円の売り上げを目指すとあることから、業績への寄与が期待されている。
協和発酵キリン<4151.T>=7日ぶり反発。8日朝方、米シンダックス・ファーマシューティカルズ(マサチューセッツ州)と「Entinostat」の日本と韓国における独占的な開発と販売に関するライセンス契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「Entinostat」は、米国や欧州ではシンダックスが進行性乳がんへのホルモン療法や固形がんへの免疫療法の併用薬として開発を実施。協和キリンにとってはがん領域の製品ポートフォリオの強化につながる可能性が強いだけに、期待感が強まっているようだ。
帝人<3401.T>=続伸。リストラ特損により15年3月期最終損益は200億円の赤字を見通しながら、株価は既に織り込み済み。事業再構築の最終段階にあり、来16年3月期以降の業績回復を買う流れにある。スマートフォンの世界的な普及拡大を背景にリチウムイオン電池の主要材料であるセパレーターの生産能力を倍増する計画にあるほか、炭素繊維強化プラスチックを使用した自動車部品が米GMに採用されるとの観測も強まっており、来期最終損益は今期予想比400億円程度急改善、200億円前後の黒字化を見込む声が強い。
小池酸素工業<6137.T>=上昇加速。鋼材加工用のプラズマ・ガス切断装置のトップメーカーで、鉄鋼、造船、建設機械向けなどで高水準の需要を取り込んでいる。省エネでランニングコストを従来機比7割も低減させた新商品、ファイバーレーザー切断機への引き合いが会社側想定を大きく上回っているもよう。今後も韓国など海外への拡販で同社の収益成長を後押しする。15年3月期営業利益は期初予想を上方修正し前期比倍増の13億円を見込みにあるが、一段の上振れが視野、依然としてPBRは0.7倍近辺と割安で、今期配当も前期比1円増配の年5円を計画するなど評価材料は多い。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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