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“IoTとAIの融合”がどんどん進んでいる。その融合のやり方の中に多くの新規ビジネスの可能性を秘めていることがわかってきたので、各社の動きは激しい。その中で、ものづくりだけでなく、水産業、農業でのAI活用、医療へのAI応用、自動車産業のAI活用、そしてスマホユーザーの生活でのAI活用等注目したい分野が目白押しだ。
・NEC<6701>と日本水産<1332>は、AI・IoT技術を活用し、ブリを対象とした養殖事業を効率化するソリューションを共同開発したことを発表した。こういった連携によるデジタル事業変革が、「日本の水産業復活」へのきっかけになってほしい。
・富士通<6702>は、九州大学とAIを使った効率的な農業生産についての共同研究を始めた。生育状況の把握から成長速度や収穫時期を予測することを目指す。
・Googleは、新OS Android Pを基盤にGoogleが提供するアプリに次々とAI技術を組み込んでいる。
・IBM Watsonによるガン診断は有名だが、診断・治療への応用だけでなく、病気と健康の未来を予測し始めそうだ。
・自動運転に関しては、トヨタ<7203>、テスラ、BMW、ウーバー等の自動車会社だけでなく。GoogleとAppleも多くのテスト車の認可を受けた。AIを駆使して事故を回避するシナリオをディープラーニングさせようとしている。人間の運転より事故を減らすことを目指す。
自動車は、動く大量のセンサーの塊だ。センサーとAIの融合テーマとして、最も相性の良いおおきな市場であることが明白だからそこに入り込むのは、当然の発想だ。
自動運転だけでなく、動くセンサー群のデータとスマホをつなぐことにより、いろいろな生活支援アプリが考えられる。また、自動車部品の業界でも、電気自動車・水素自動車による変革だけでなく、AI応用のためのセンサー埋め込み部品等変革は激しくなるので、自動車部品メーカーも注意が必要だ。その変革の先を読み、部品の事業変革をしなければならなくなる。
シスコは、以前よりThingsだけでなく、IoE(Internet of Everything)の時代になることを啓蒙していた。Thingsに加えてPeopleとProcessだ。まさにそれが実現しつつある。
“AIで職を失う”という後向きな議論はやめた方が良い。人だけではなく、今まで活躍してきた実績のある装置やプラントもその役目を失なうかもしれない。新たなビジネスチャンスに向かって前向きに早く取り組むことが、会社の業績をのばし、IoT-AI融合社会に貢献することになるだろう。
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執筆者名:三竿郁夫 IA工房代表
ブログ名: 「IA工房」
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