調整一巡からの反騰準備整う
【事業内容】
薄膜装置向けのプラズマ発生用電源の大手企業で、半導体や液晶向け電源を手掛ける。多くはメモリーなど半導体用途を占める。最終ユーザーであるAppleの他、中国・韓国スマートフォンメーカー向けの出荷増や、監視カメラ、車載向けタッチパネル、カメラなど同社電源装置の拡大が見込まれる。半導体製造装置向けではNANDなど半導体設備投資の恩恵を享受する立場。
【業績面】
業績面においては4/10に中間決算を発表し、売上高は前期比変わらず、営業利益は同10.8%減益だったが、12-2月の四半期業績は大幅な増収増益となった。5G/データセンター関連等の投資拡大に伴い大手半導体メーカーの設備投資が復活、半導体事業が業績の牽引役として再浮上を果たした。一方、研究機関・大学関連事業(IDX)での減収減益が足を引っ張り全体としての回復を鈍らせた。
【株価動向】
株価は3/13安値1053円から4月には大きく値を戻す動きを見せたが、上昇一服感から下げに転じるとその後は精彩を欠いた推移となっている。半導体セクターの設備投資再開に対する期待が先行したと言え、次回7/10に控える決算発表をにらみながら出直りのタイミングを探る時期にあるとみられる。200日移動平均線付近までの調整がみられるかもふまえながら、そろそろ自律反発に向けて仕込み場とみる。
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