東京株式(大引け)=27円安、日米金融会合の結果待ちで模様眺め
大引けの日経平均株価は前週末比27円14銭安の1万6492円15銭と小反落。東証1部の売買高概算は17億9559万株、売買代金概算は2兆749億3000万円。値上がり銘柄数は932、対して値下がり銘柄数は876、変わらずは169銘柄だった。
きょうの東京市場は買い手控え感が強かったものの下値に対しては強さを発揮した。あすまでの日程で開催されている日銀の金融政策決定会合およびFOMCの結果待ちムードが漂う。前日の米国株市場でもNYダウ、ナスダック指数ともに気迷い相場を映して小幅続落で引けており、ドル円相場も1ドル=101円台後半の推移で決め手を欠き、買い手掛かり難が意識された。ただ、日銀のETF買いに対する思惑から売りを仕掛けるような動きもみられない。日経平均は朝安後にプラス圏に切り返したが前場後半を境に再び水準を切り下げた。値上がり銘柄数は値下がりを上回り、売買代金も、活況の目安とされる2兆円台に乗せた。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>がしっかり、キーエンス<6861.T>が大きく買われた。花王<4452.T>、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>なども堅調。ソフトブレーン<4779.T>が急伸。リチウム電池関連のダブル・スコープ<6619.T>が値を飛ばしたほか、有機EL関連の日新電機<6641.T>、東京ゲームショウで注目されたバンダイナムコホールディングス<7832.T>なども物色人気となった。
半面、日銀のETF買いの構成比見直し観測を背景にファーストリテイリング<9983.T>の下げが目立つ。鋼材価格引き下げ発表の東京製鉄<5423.T>が大幅安となったほか、GMOインターネット<9449.T>が急落。J.フロント リテイリング<3086.T>、三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>など百貨店株も売られた。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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