日経平均は反落、円高加速も三連休前で様子見姿勢強い地合いに
米国株は上昇したものの、為替の円高推移が重しとなり、東京市場は小動きスタート。寄り付き後の日経平均は36800円水準でのもみ合いが続いていたが、為替が1ドル140円台に入るなど円高進行が加速したことで、日経平均は軟調推移となった。ただ、円高が加速したにも関わらず、3連休前で様子見姿勢が強かったことから、後場一段安の展開は回避された。なお、寄付きで算出された9月限オプション・先物の特別清算指数(SQ)値は速報値で36906.92円。取引時間中で日経平均がこの水準を上回ることがなかったことから「幻のSQ」となった。
大引けの日経平均は前日比251.51円安(-0.68%)の36581.76円となった。東証プライム市場の売買高は17億3770万株。売買代金は4兆2172億円。業種別では、ゴム製品、輸送用機器、医薬品、保険業、電気・ガス業などが下落した一方、海運業、鉱業、鉄鋼、空運業、機械などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は21.7%、対して値下がり銘柄は75.1%となっている。
日経平均採用銘柄では、コナミグループ<9766>、ネクソン<3659>、サイバーエージ<
4751>などがさえないほか、円高進行が嫌気されて日本電気<6701>、キヤノン<7751>、村田製作所<6981>、トヨタ自<7203>、ニデック<6594>、マツダ<7261>など輸出関連銘柄が売られた。このほか、アステラス製薬<4503>、味の素<2802>、塩野義製薬<
4507>、コニカミノルタ<4902>などが下落した。
一方、米系証券が新規で買い推奨したことが材料視されて川崎重<7012>が買われたほか、三越伊勢丹HD<3099>も証券会社のポジティブなレポートを受けて買われた。
また、ナスダック上昇を材料に東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体株の一角がしっかり。このほか、荏原製作所<6361>、資生堂<4911>、クラレ<3405>、ディスコ<6146>、三菱重工<7011>などが買われた。
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