【↑】日経平均 大引け| 急反発、米株高を受けリスク選好の買い優勢 (5月7日)
日経平均株価
始値 38636.23
高値 38863.14(09:09)
安値 38541.97(10:09)
大引け 38835.10(前日比 +599.03 、 +1.57% )
売買高 16億5038万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆6830億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は急反発、3万8800円台で高値圏着地
2.米雇用統計は事前予想下回り利下げ期待が再燃
3.米株高受け先物主導で買い戻しの動きが顕在化
4.半導体関連株が買われ全体相場押し上げに寄与
5.決算発表目前で売買代金は4.6兆円台にとどまる
■東京市場概況
前日の米国市場ではNYダウは前週末比176ドル高と4日続伸した。米利下げ期待が根強い中ハイテク株などを中心に買いが優勢となった。
連休明けの東京市場では、リスク選好の地合いとなり、日経平均株価は急反騰をみせた。前週後半から米国株市場が戻り足を強めていることで投資家心理が改善した。
7日の東京市場は、朝方から主力株を中心に広範囲に物色の矛先が向いた。日経平均は朝方に買い戻しを絡めて大きく上昇した後は途中伸び悩む場面もあったが、後場に入ると再び買いの勢いが増し、この日の高値圏で引けた。前週末3日に開示された4月の米雇用統計が事前コンセンサスを下回る内容だったことで、FRBによる利下げ期待が再燃、先物主導の空売り買い戻しや押し目買いで、日経平均は3万8000円台後半に一気に駆け上がった。米株市場を引き継いで半導体関連株への買いが活発化し、指数押し上げ効果を発揮した。業種別では33業種中23業種が高く、値上がり銘柄数は1100を上回りプライム上場銘柄の68%が上昇した。ただ、決算発表目前の銘柄も多く、積極的な実需の買いが入りにくく、売買代金は4兆6000億円台にとどまった。
個別では、売買代金できょうも断トツのレーザーテック<6920>が大きく買われたほか、ディスコ<6146>が急伸をみせ、東京エレクトロン<8035>なども上げ足が鮮明。キーエンス<6861>、ファーストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>なども高い。日立製作所<6501>も上昇した。さくらインターネット<3778>が商いを伴い急騰、TOWA<6315>も物色人気。セレス<3696>、ラクス<3923>が急動意、ユナイテッドアローズ<7606>も大幅高。
半面、三菱商事<8058>が売り優勢だったほか、ソニーグループ<6758>も軟調。信越化学工業<4063>、ニデック<6594>なども冴えない。TOA<6809>が大幅安、力の源ホールディングス<3561>も大きく値を下げた。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>、山崎製パン<2212>が売られ、第一三共<4568>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約420円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、信越化 <4063>、ソニーG <6758>、中外薬 <4519>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約63円。
東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)機械、(3)その他製品、(4)サービス業、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)倉庫運輸関連、(3)ゴム製品、(4)陸運業、(5)石油石炭製品。
■個別材料株
△グリーンエナ <1436> [東証G]
株主優待拡充を好感。
△中部飼 <2053> [東証P]
25年3月期営業益予想7%増で10円増配へ。
△セレス <3696> [東証P]
今期最終利益予想を上方修正。
△GMO-PG <3769> [東証P]
「オリコBtoB早払い byGMO」の提供開始。
△BBタワー <3776> [東証S]
1-3月期最終黒字転換を好感。
△ヨシコン <5280> [東証S]
前期営業益倍増・今期2割増益予想で増配・自社株買いなど。
△Uアローズ <7606> [東証P]
4月既存店売上高17%増を評価。
△FVC <8462> [東証S]
上限25万株の自社株買いを発表。
△フジ住 <8860> [東証P]
今期経常は連続最高益更新見通し。
△ユーラシア <9376> [東証S]
上期最終利益見通しを上方修正。
▼VIS <130A> [東証G]
1-3月期(1Q)経常は赤字拡大で着地。
▼バードマン <7063> [東証G]
音楽フェスでの営業損失計上で業績下振れを警戒。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)中部飼 <2053>、(2)さくらネット <3778>、(3)セレス <3696>、(4)ラクス <3923>、(5)MARUWA <5344>、(6)マネフォ <3994>、(7)ディスコ <6146>、(8)ビジョナル <4194>、(9)メディアドゥ <3678>、(10)M&A総研 <9552>。
値下がり率上位10傑は(1)TOA <6809>、(2)アルインコ <5933>、(3)力の源HD <3561>、(4)サワイGHD <4887>、(5)東京きらぼし <7173>、(6)住友ファーマ <4506>、(7)第一三共 <4568>、(8)F&LC <3563>、(9)大阪ソーダ <4046>、(10)日本酸素HD <4091>。
【大引け】
日経平均は前日比599.03円(1.57%)高の3万8835.10円。TOPIXは前日比17.69(0.65%)高の2746.22。出来高は概算で16億5038万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1116、値下がり銘柄数は487となった。東証グロース250指数は656.31ポイント(13.35ポイント高)。
[2024年5月7日]
株探ニュース
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