チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
フージャースホールディングス <3284> 【新規→2+】
「地方やシニア向けの分譲マンションというニッチ分野で存在感を発揮」
1994年創業の中堅マンションディベロッパー。当初は埼玉や千葉の郊外物件を供給していたが、東日本大震災後に石巻市の復興再開発事業に参画したことを契機に地方都市に軸足を移した。官民一体の市街地再開発に強み。分譲シニアマンションでもリーディングカンパニー的存在。24/3期1Q(4-6月)業績は売上高146億円(前年同期比2.2倍)、経常利益5.2億円(前年同期は▲8.5億円)。例年1Qは分譲マンションの竣工が少なく赤字になることが多いが、広島市で100戸超の物件の竣工引渡があったため黒字スタート。分譲マンションなどの契約は順調に進捗し、通期会社予想達成に向け順調。投資評価「2+」でカバレッジ開始。
予想ROE:10.9% PBR:1.1倍、来期予想PER:8.0倍、来期予想EPS成長率:2%株価(10/6終値):1,046円 Fモデルによる理論株価:976円(10月4日by堀部吉胤)
ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> 【1→1】
「顧客サービス強化を目的とし新たに2支店を開設」
24/3期1Q(4-6月)は保守契約台数の順調な増加とともに大幅増収大幅営業増益の好決算となり、早くも1Q決算で通期営業利益計画を上方修正した。足下の好調に加え、過去の実績や同社の競争力(メーカー系と同品質のサービスを安価に提供)を踏まえると、拠点強化加速等によりシェア拡大が進み中期経営計画目標(27/3期に売上高600億円以上、のれん償却を除く営業利益率20%)達成に向け成長が続く公算が大きいとTIWは考える。このため目標株価は3,000円を維持し投資評価は「1」を継続する。
予想ROE:27.4% PBR:15.0倍、来期予想PER:37.5倍、来期予想EPS成長率:25%株価(10/6終値):2,146円 Fモデルによる理論株価:660円(10月4日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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