船場、24年度2Qは営業利益が前年比20%増 原価低減への継続した取り組みや、DXによる業務効率化の推進等が奏功
2024年12月期第2四半期決算説明
八嶋大輔氏:みなさま、こんにちは。株式会社船場、代表取締役社長の八嶋です。当社の2024年12月期第2四半期決算の決算説明をご覧いただき、誠にありがとうございます。
目次
本日は、2024年12月期第2四半期決算の状況及び通期業績見通し、第2四半期のトピックスについてご説明します。まずは、2024年12月期第2四半期の決算についてご説明します。
業績ハイライト
2024年12月期第2四半期決算の業績ハイライトです。売上高については、一部大型案件のスケジュール変更に伴い下期への期ずれが発生したものの、前年同等の売上高を計上することができました。
営業利益については、原価低減への継続した取り組みや、DXによる業務効率化の推進等により粗利率の改善及び収益性が向上し、前年同期比120パーセントの増益となりました。
連結損益計算書
連結損益計算書です。売上高は、専門店が減少したものの、中期経営計画で掲げている新たな市場の開拓、オフィスなどの注力分野の案件獲得により、前期から横ばいの111億8,500万円となりました。
売上総利益については、一部の原材料価格の高騰、人材不足に伴う人件費の増加などもありましたが、継続的な工事原価低減への取り組みやDXの推進などによる生産性の向上もあり、前期比108パーセントの21億2,700万円となっています。売上総利益率も19パーセントと、前期より1.4パーセント向上しています。
販管費は、人件費の増加やIT投資もあり、前期比106パーセントの17億800万円となりました。その結果、営業利益は4億1,800万円、経常利益は5億3,700万円と増益となっています。
親会社株主に帰属する当期純利益は、前期は固定資産の売却益が発生しており、かつ今期は法人税等が増加した結果、4億600万円とわずかに減益となっています。
連結売上高:国内・海外売上内訳
国内と海外の売上高についてです。売上構成比は国内が83.7パーセント、海外が16.3パーセントとなりました。
売上額は、海外は苦戦しており減収となりましたが、国内が前期比6パーセント増の93億5,800万円となりました。
連結売上高:市場分野別売上内訳
市場分野別の売上では、当社が注力分野として掲げるオフィス・余暇施設等を中心に売上額の伸長が見られました。下期に関しては、引き続き注力分野の売上を伸ばすとともに、商業分野も更なる案件獲得に向け社員一同取り組んでいきます。
連結貸借対照表
連結貸借対照表です。スライドに記載のとおり、流動資産は前期末比6億7,600万円の減少、固定資産は8,100万円の増加となっています。資産合計は、前期末比5億9,500万円減少の189億7,900万円となりました。
流動負債は前期末比7億2,000万円の減少、固定負債は5,000万円の増加となっています。負債合計は、前期末比6億7,000万円の減少で、66億5,800万円となりました。
純資産は、前期末比7,400万円増加の123億2,000万円となりました。自己資本比率は65パーセントです。
連結キャッシュ・フロー
連結キャッシュ・フローの状況です。営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益の計上や売上債権や契約資産の減少などにより、20億4,500万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却などにより4,700万円の収入となりました。財務活動によるキャッシュフローは、配当金の支払いなどにより4億6,300万円の支出となりました。
現金及び現金同等物は、前年同期末から8億8,300万円増加し、当期末残高は105億6,000万円となりました。
受注残高:市場分野別
受注残高は、前年同期末と比較すると22億円ほど増加し、87億7,000万円となっています。2024年については、昨年同様に下半期に売上が偏る計画となっており、各分野ともに順調に受注高を積み上げることができています。
通期見通し
通期の業績見通しについては、売上高280億円、営業利益14億円、当期純利益11億円の当初業績予想を達成する見込みです。下期に向けてより一層の成果を出し、中期経営計画2024の最終年度として、計画を達成するべく役職員一丸となり取り組んでいます。
配当計画
配当計画ですが、当社の株主還元策は、なによりも配当を第一義としています。2024年度は計画どおり、2023年から10円増配の1株当たり60円の配当を出せるよう取り組んでいきます。
大阪から日本の良さを世界に発信する商業施設 KITTE大阪
ここからは、第2四半期累計期間で当社がお手伝いした案件などをご紹介します。
こちらは、2024年7月31日にグランドオープンしました「KITTE大阪」です。当社は、商業コンサルティング、共通環境デザイン、ネーミング及びロゴ制作、内装監理業務を担当しました。UNKNOWN(アンノウン)の施設のコンセプトに基づき、まだ知らない、まだ体験したことのないものを集め、日本の良さを発見し、再認識できる場を企画しました。
特に、施設の象徴となる2階には「Feel JAPAN Journey(ええもん にっぽん めぐり)」として、地域物産や観光を中心に日本各地の魅力を発信するコンセプトゾーンを構築、かつての天下の台所を蘇らせ、さらに世界に向けて発展させることを目指しました。
大阪初の大規模なアンテナショップや、交流・観光に繋がる情報発信スペース「@JP Cafe」を設置し、「地域のファンづくり」と地域と人の「交流」を創出する地域活性拠点を創出しました。
外部空間と融合した明るく解放的な博多駅付帯商業施設 デイトスアネックス
こちらは、JR博多駅筑紫口に隣接する商業施設「デイトスアネックス」のリニューアルです。
当社は、コンセプト策定から、共通環境デザイン、外装デザイン、施工、内装監理までトータルに担当しました。
施設の特性を踏まえ、デザインは、“CHIKUSHI CASUAL BASE”をコンセプトに、無骨感のあるインダストリーな素材をメインとしながら、明るく清潔感のある色彩や植栽を取り入れることで、誰もが入りやすい空間を創造しました。
車好きオーナーへ贈る滞在型カーディーラー YANASE BRAND SQUARE 浦安
こちらは「YANASE BRAND SQUARE 浦安」です。新コーポレート・アイデンティティ導入第1弾店舗である福岡店に続き、浦安店のデザイン監修及び施工を担当しました。
書棚のアートオブジェには、廃棄された自動車パーツや廃棄衣類を再利用した環境に優しいエシカルなアートを取り入れながらも、一流のホスピタリティが体感できるカーディーラーを目指し、高級感溢れる空間を創り上げました。
船場×コクヨ サステナビリティとワークプレイスの在り方を提言するレポートを公開
こちらは、賑わいづくりを得意としエシカルな空間づくりを目指す当社と、働き方・ワークプレイス構築を得意とするコクヨの両社が、次の100年をつくるワークプレイスの在り方を考えるべく立ち上がり、サステナビリティとワークプレイスの在り方を提言するレポートを公開しています。
SXWPが目指すのは、ワーカーが社会課題への気づきと主体的な行動変容を得られる場を提供することです。当社とコクヨの両社は、多くの仲間と共に、悩みを共有し、同じ志を持つ企業や団体と協力して社会課題に向き合い、各々の強みを活かして、知見や解決策を社会に還元していきたいと考えています。
当社は引き続き、人・地域・環境を思いやるエシカルデザインによる価値創造を強化し、DXを推し進め、新しい時代の仕事の仕方を探求していきますので、今後ともよろしくお願いします。
以上で、2024年12月期第2四半期決算説明を終わります。最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
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