米国株は下落したものの、為替が1ドル151円30-40銭水準と前日比ではやや円安に振れたことから、東京市場は高安まちまちで取引を開始した。日経平均は前日終値水準での小動き推移となり、期末特有の需給面が意識されて積極的な売買は手控えられた。
大引けの日経平均は前日比16.09円安(-0.04%)の40398.03円となった。東証プライム市場の売買高は15億7175万株、売買代金は4兆3525億円。セクター別では、陸運業、石油・石炭製品、パルプ・紙、鉄鋼、ゴム製品などが下落した一方、保険業、機械、医薬品、不動産業、電気・ガス業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は52%、対して値下がり銘柄は44%となっている。
日経平均採用銘柄では、3か年中期経営計画がネガティブ視された東急<9005>が大幅反落となったほか、日産自<7201>も経営計画発表で目先の出尽くし感が意識されて売られた。このほか、小田急<9007>、住友ファーマ<4506>、ファナック<6954>、ニトリHD<9843>がさえない。
一方、IHI<7013>が来期の営業黒字1100億円と報じられて買われたほか、政府が次期戦闘機を第三国への輸出を可能にするため三原則指針を改定すると報じられたことから三菱重工<7011>、川崎重工<7012>も上昇。このほか、スクリーンHD<7735>、荏原製作所<6361>、富士電機<6504>、日本製鋼所<5631>、リコー<7752>が買われた。
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