<動意株・20日>(大引け)=アピリッツ、キッツ、ビーマップ
キッツ<6498.T>=5日ぶり急反発。8月31日につけた年初来高値827円を一気に更新する強さをみせた。総合バルブメーカーで国内トップの商品シェアを有し、需要先は多岐にわたるが、ここ世界的に増設需要が高まっているLNG基地向けでも納入実績が豊富だ。LNG分野は日本規格でハイスペック商品を手掛けてきた。価格面で折り合いがつくように海外用モデルを開発、今後の需要獲得が期待されている。業績も好調で、22年12月期は営業利益段階で前期比26%増の113億円を予想、大幅増配に伴い配当利回りが3.7%前後と高い点も注目される。
ビーマップ<4316.T>=ストップ高。同社は16日、こんぷりん(東京都千代田区)と運営するコンビニマルチコピー機でのコンテンツプリントサービス「こんぷりん」が、このほどNFTコンテンツのプリントへの対応を開始したと発表。「こんぷりん」を介することにより、さまざまなNFTコンテンツを全国約5万店のコンビニで手軽にプリントし、リアルな「モノ」として所有することができるという。なお、対応開始にあたり、NFT管理販売プラットフォーム「PREMA(プレマ)」を運営するXクリエーション(東京都港区)と提携するとしている。
クリヤマホールディングス<3355.T>=反発、新局面入りも。ゴムや合成樹脂製品を中心としたホースメーカーで、日本国内のほか欧米など世界でビジネスチャンスを捉えている。「シェール革命」によってLNG生産世界トップに位置する米国から欧州へのLNG輸出が急増するなか、同社はシェールオイル向け採掘用ホースを手掛けていることが材料視されている。業績は21年12月期に大幅増収増益で売上高、利益ともに過去最高を更新、22年12月期はその反動から営業利益は前期比横ばいを見込むが、保守的で増額の余地が大きい。PER5倍台、PBR0.5倍台、配当利回りも2.7%前後あり、ディープバリュー株としての側面で上値余地が指摘される。
マーキュリーリアルテックイノベーター<5025.T>=商い伴いストップ高。前週末16日の取引終了後、不動産評価クラウドサービス「TAS-MAP」を提供するタス(東京都中央区)と事業提携すると発表しており、これが材料視されている。今回の提携は、両社が保有するサービスやデータを相互連携することで事業拡大を図るのが狙い。最初の取り組みとして、タスの提供する「TAS-MAP」にマキュリRI保有のデータを連携し、金融機関を中心に不動産評価業務をサポートする。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。
ピープル<7865.T>=大幅高。知育玩具や育児用品などを手掛け、売上高の約半分を海外で占めているが、ドル高・円安効果を追い風に海外販売が好調で収益を押し上げている。同社が前週末16日に発表した8月度の月次売上高は前年同月比2.1倍の11億4400万円と大幅な伸びを達成しており、これを好感する買いが集中した。なお、2月度から8月度の累積でも52億6400万円と前年同期比で2.2倍と好調を極めている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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