ニチダイ、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も2円減額

　ニチダイ <6467> [東証Ｓ] が3月23日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結最終損益を従来予想の6500万円の黒字→3億9100万円の赤字(前期は6億1900万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の2億1600万円の黒字→2億4000万円の赤字(前年同期は7億6100万円の赤字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の8円→6円(前期は8円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１．固定資産の減損損失の計上について　主要顧客業界における日本自動車産業は、半導体供給不足等による生産が不安定であることから、ネットシェイプ事業の売上高が停滞しております。当事業の固定資産について、回収可能性を検討した結果、当事業の精密鍛造品部門国内拠点における固定資産の減損処理を行い、減損損失として２億１百万円を特別損失に計上する見込みとなりました。２．通期連結業績予想の修正について　2023年３月期における主要顧客業界である日系自動車産業では、部品供給不足等により、自動車生産が不安定となっております。その影響によりネットシェイプ事業、アッセンブリ事業の売上高が想定より下回る水準で推移したことから、営業損失、経常損失を計上する見込みとなっております。また、上述した固定資産の減損損失を計上する見込みとなったことから、親会社株主に帰属する当期純損失となる見込みとなりました。

　　当社は、株主の皆様への利益還元を経営の重要政策と位置づけ、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続していくことを基本方針としています。　上記に示したように、自動車産業において生産が不安定になっていることから、自動車産業に関わる事業の売上高が想定を下回り、営業損失、経常損失を計上することになりました。このような状況を鑑み、2023 年３月期の期末配当予想を２円に修正することといたしました。　これにより、当期の年間配当金は、中間配当金４円と合わせて計６円となる予定です。