シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では中東情勢を巡る過度な警戒感が後退するなか、米経済指標が予想を下回ったことでインフレへの警戒が和らいだことによって、ハイテク株主導で買われる流れとなった。東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が意識されてきそうである。
昨日の日経平均株価は朝方に37800円を回復した後はこう着感の強い相場展開だった。買いが先行したハイテク株の一角が下落に転じたこともセンチメントを冷ます格好となっていた。ただし、米ハイテク株への物色が続いたこともあり、押し目狙いの動きに向かわせそうだ。また、テスラが取引終了後に発表した決算は予想を下回ったものの、時間外取引で買われていることが安心感につながりそうだ。
また、国内ではニデック<6594>が引け後に発表した今期見通しは市場予想に届かなかった。ただし、ADRでは小幅な下げにとどまっており、アク抜け期待につながる可能性があるだろう。日経225先物はナイトセッションで上値抵抗線として意識されていた75日線を捉えてきており、節目の38000円突破が期待される。日経平均株価においても、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われるなかで、75日線突破を試す展開に期待したい。
なお、昨夕決算を発表したところでは、Jマテリアル<6055>、ニチダイ<6467>、鉄建<1815>、キヤノン電子<7739>、エンチョー<8208>、オービック<4684>、ギガプライズ<3830>、PLANT<7646>、ファルコHD<4671>、アマノ<6436>、FB<3843>、ファルテック<7215>、シマノ<7309>、イメージワン<2667>、野村マイクロ<6254>、コメリ<8218>などの動向が注目される。
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