兼松エンジ、今期経常を一転6％増益に上方修正・最高益、配当も26円増額

　兼松エンジニアリング <6402> [東証２] が2月9日大引け後(15:40)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.7％増の8.4億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の8.9億円→11億円(前期は10.4億円)に23.6％上方修正し、一転して5.6％増益を見込み、10期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の1.9億円→4億円(前年同期は3.4億円)に2.1倍増額し、一転して16.3％増益計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の37円→63円(前期は43円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の経常利益は前年同期比23.0％増の1.5億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の5.1％→5.9％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　当社は、主力製品の更新に加え、災害対応向け需要にも支えられ、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けることなく生産販売活動を行っております。その結果、売上高の増加等、業績向上が進んだことから、2020年５月12日に公表した通期業績予想を修正いたします。

　当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題のひとつとして認識しており、継続的・安定的な配当を行ってまいりました。今回の業績予想の上方修正を踏まえ、特別配当につきましては前回予想から６円引き上げ、１株当たり31円に修正することといたしました。また、当社は2021年９月1日をもちまして創立50周年を迎えます。これもひとえに株主の皆様をはじめ、関係者の皆様の長年にわたるご支援の賜物と心より感謝申し上げます。つきましては、株主の皆様への感謝の意を表するため、2021年３月期の期末配当において、普通配当及び特別配当に加え１株当たり20円の創立50周年記念配当を実施させて頂く予定であります。(注) 上記の予想数値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。