不二精機が一時１１％高、精密金型伸長し１９年１２月期業績予想を上方修正

　不二精機<6400.T>が後場急伸し一時、前日比３１円（１０．８％）高の３１７円に上昇する場面があった。午後１時３０分ごろ、１９年１２月期の連結業績予想について、売上高を６２億５１００万円から６９億２００万円（前期比１２．２％増）へ、営業利益を３億６３００万円から３億９６００万円（同５．３％減）へ、純利益を２億７００万円から２億７０００万円（同５２．５％増）へ上方修正したことが好感されている。

　精密金型事業で医療機器用精密金型を中心に、受注が高い水準で推移したことが牽引した。また、インドネシアルピアの通貨安を想定し子会社での外貨建て債務の評価替えによる為替評価損の発生を予想していたが、９月末時点で為替評価損は発生していないことや、グループ各社で製造設備更新による固定資産の廃棄処理費用を特別損失に計上する予定だったが、処理額が予想を下回る見通しとなったことなどが要因としている。

　なお、第３四半期累計（１～９月）決算は、売上高５０億４９００万円（前年同期比７．１％増）、営業利益３億４００万円（同１６．７％減）、純利益２億２３００万円（同１８．２％増）だった。

出所：MINKABU PRESS