<動意株・9日>(大引け)=ローランドDG、ダイセル、テラプローブなど
ダイセル<4202.T>=後場一段高。きょう午後1時20分に発表した13年3月期決算は営業28.2%の大幅増益で着地、期末配当を前回の5円から7円に引き上げたことが好感されている。販売数量の拡大と値上げにより収益が大きく改善しており、14年3月期も連結営業利益は前期比33.6%増の350億円を予想した。
テラプローブ<6627.T>=4連騰。短期資金の買い攻勢思惑を足場に一気に水準を切り上げている。半導体製造工程の検査受託を手掛けているが、パソコン向けが低迷する一方で、スマートフォンの普及加速を背景にモバイル向けの需要が業績に貢献し始めている。半導体業界は大手メーカーがモバイル分野の設備投資に前向きな動きをみせており、同社もその恩恵を受けそうだ。経営破綻した主要取引先のエルピーダが同社発行株式の4割弱を保有しており、経営面での不安感から機関投資家に敬遠されてきたぶん戻り売り圧力も限定的。
ケンコーコム<3325.T>=ストップ高カイ気配。厚生労働省は一般用医薬品のインターネットでの販売を巡り、副作用の恐れのある薬も含め全種類を認める方向で最終調整に入ったと9日付の日本経済新聞が報じており、これを材料視する短期資金の買いが流入している。同社はネットで日用品などの販売を手掛けるが大衆薬販売への展開で、業容拡大期待が改めて高まった。
アドテック プラズマ テクノロジー<6668.T>=ストップ高。同社は半導体製造向け高周波プラズマ電源装置で世界屈指の実績を持っており、今期予想される半導体メーカーの設備投資意欲の復元を先取る買いが流入。同社株は13年8月期に赤字見通しにあることから、「機関投資家などの保有が少なく需給面から上昇時に荷もたれ感がない(戻り売り圧力が弱い)」(市場関係者)のが強み。13年8月期は赤字見通しながら上方修正の余地十分で、さらに14年8月期は黒字化が濃厚とみられる。
北越工業<6364.T>=急騰。8日取引終了後に、集計中の13年3月期利益予想の上方修正と増配を発表したことを好感。売上高、営業利益はほぼ前回予想通りながら、為替差益の計上で前回の連結経常利益15億1000万円を19億4000万円、純利益8億8000万円を12億1000万円へ増額。利益が計画を上回ることから期末一括配当を8円から10円に引き上げた。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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