■38000円割れで調整一巡に向かわせる可能性も
■オービック、1Q営業利益 7.0%増 186億円、1株を5株にする株式分割
■前場の注目材料:東洋エンジニアリング、インドでe-メタノールの製造検討
■38000円割れで調整一巡に向かわせる可能性も
25日の日本株市場は、米株安を受けたギャップスタートとなり、売り一巡後の底堅さを探る展開になりそうだ。24日の米国市場は、NYダウが504ドル安、ナスダックは654ポイント安だった。前日の取引終了後に決算を発表したテスラとアルファベットが大幅な下落となるなか、他のハイテク株へ売りが広がる形となった。新築住宅販売が弱く、景気への懸念も広がるなか、持ち高調整の売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比1005円安の38115円。円相場は1ドル153円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、ギャップスタートで始まることになりそうだ。テスラとアルファベットについては、前日の時間外の下落で織り込まれている面はあるが、日中取引でそれを上回る下げとなったほか、マイクロソフトなど大型テック株やエヌビディアなど半導体株に売りが広がったことから、持ち高調整の売りが入りやすい。裁定解消売りの影響もあり、オーバーシュート気味の下げになりやすいだろう。
また、為替市場では円相場が1ド=153円台と円高に振れていることも重荷となる。米国の弱い経済指標により、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が意識されてきている。日銀の金融政策決定会合では現状維持が見込まれているものの、政策正常化への思惑から日米金利差縮小が意識されやすく、金利差を狙ったポジションの圧縮も警戒される。
日経平均株価は前日までの調整で、支持線として意識される75日線水準まで下げてきた。日経225先物はナイトセッションで一時38090円まで下げていることから、日経平均株価は75日線を割り込み、6月17日の直近安値である37950円辺りが意識されそうだ。ボリンジャーバンドの-2σが38033円辺りに位置しているため、38000円割れでいったんは調整一巡に向かわせる可能性はありそうだ。
もっとも、決算発表が本格化しているほか、来週の日米金融政策決定会合を控えていることから、積極的なリバウンド狙いの動きは限られる。ボトムを探る動きのなか、決算などを手がかりとした個別物色になろう。
■オービック、1Q営業利益 7.0%増 186億円、1株を5株にする株式分割
オービック<4684>が発表した2025年3月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比6.2%増の287.81億円、営業利益は同7%増の186.48億円だった。主力の統合基幹業務システム(ERP)の「オービックセブン」シリーズが大手や中堅企業向けで好調だった。あわせて9月30日を基準日として1株を5株にする株式分割も発表した。
■前場の注目材料
・米原油先物は上昇(77.59、+0.63)
・米国のインフレ沈静化期待
・東証による企業価値向上の要請
・村田製作所<6981>電子部品を海上輸送、供給網の脱炭素推進
・JMDC<4483>プライバシーテック協会、KDDIなど7社が加盟
・野村総合研究所<4307>ELYZAなど3社で、法人向け生成AI提供で協業
・いすゞ自動車<7202>普通免許対応トラック投入、運転手の裾野拡大
・トヨタ紡織<3116>国内12工場で100%達成、再生エネ推進
・三浦工業<6005>ガスボイラ、水素混焼可能に、仕様変更キット
・東洋エンジニアリング<6330>インドでe-メタノールの製造検討
・古河電工<5801>国内・フィリピンに新工場、DC用水冷モジュール製造
・日立<6501>シンガポールでエレベーター大型受注、高層住宅向け450台
・NTT<9432>eスポーツ解析、脳波で格ゲー勝敗予測
・アステリア<3853>JAにノーコード開発ツール納入、リンゴ出荷管理支援
・ヒロセ電機<6806>基板対基板コネクター発売、車載向け125℃耐熱
・パナソニックHD<6752>パナソニックエナジー、豪とニッケル加工技術開発へ
・野村不動産HD<3231>物流自動化機器の効果を仮想空間で検証
・三菱ケミカルG<4188>MMAモノマーなど来月値上げ
・ユニチカ<3103>製造時のCO2を20%減、防煙垂れ壁シート
・三井不動産<8801>英に物流施設、26年竣工、環境対応で差別化
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・7月政府月例経済報告
<海外>
・特になし <ST>
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