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2025/01/11 - ローツェ(6323) の関連ニュース。「2025巳年の注目株、年前半の勝負に」 新年の日経平均株価は、昨年7月高値の4万2426円を捉えて史上最高値を更新する場面もあると見ている。ただし「辰巳天井」という格言もあり、年後半は調整に転じるシナリオもある。全般相場も個別株も、今年は年前半の勝負となりそうだ。 いまの東京市場の特徴として、①投資マネーはETF(上場投資信託)などファンドに集中、②ファンドを通じてマネーは日経平均株価(日経225)やJPX日経400採用の大型主力株に流れやすい、

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富田隆弥のチャート倶楽部2025スペシャル②

配信元:株探
投稿:2025/01/11 10:00

「2025巳年の注目株、年前半の勝負に」

 新年の日経平均株価は、昨年7月高値の4万2426円を捉えて史上最高値を更新する場面もあると見ている。ただし「辰巳天井」という格言もあり、年後半は調整に転じるシナリオもある。全般相場も個別株も、今年は年前半の勝負となりそうだ。

 いまの東京市場の特徴として、①投資マネーはETF(上場投資信託)などファンドに集中、②ファンドを通じてマネーは日経平均株価(日経225)やJPX日経400採用の大型主力株に流れやすい、③外国人投資家と先物の動向に日経平均株価が左右されやすい、④日経平均株価は 半導体株のウェートが大きく、米国のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)に連動しやすい――などが挙げられる。個別株投資ではこれらの特徴を頭に入れて対応することになる。

 さて、前回は2025新年の全般相場について展望したが、今回はチャート妙味がある注目株を紹介しておきたい。節を抜いてチャート好転を確認した銘柄の押し目狙い、あるいは安値圏で値固め十分のものを待ち伏せる作戦だ。待ち伏せでは動き出すのに時間がかかるかもしれないが、中期方針でリターンを求めるものであり、投資の基本とも言える。(時価は1月10日現在)

【節を突破した主力株】

レゾナック・ホールディングス <4004> [東証P] 時価4038円
 総合化学大手で半導体・電子材料がAI(人工知能)半導体向けに好調。2024年12月期は業績の回復が鮮明で、24年4月、8月、11月と3回にわたり連結営業利益の見通しを上方修正している。第3四半期累計(1-9月)の最終利益は507億円に達し、通期計画の320億円を大きく超過した。続く25年12月期も増収増益が期待される。

 株価は24年12月5日に4257円まで上昇して、3900円台のチャートの節を突破、新たな領域に突入した。月足チャートでは20年の1603円、22年の1807円で大勢ダブル底を形成して浮上し、18年高値の6470円を目指す流れに入った。節を抜いた後の押し目は好機となろう。

三菱電機 <6503> [東証P] 時価2570.5円
 2024年12月4日に米軍が「在日米宇宙軍」を発足させた。日本政府も防衛・宇宙関連の予算を増額させている。同社の25年3月期第2四半期累計(4-9月)の防衛・宇宙関連部門の売上高は前年同期比34%増の1359億円に拡大。地政学リスクの高まりが長期化する中で、同社は防衛関連として注目される公算が大きい。空調・家電の利益率が改善、今期は売上高・営業利益ともに連続で過去最高更新を見込む。EPS(1株当たり利益)は151.8円、配当は年50円を計画。

 株価は23年1月から長期上昇トレンドに乗り、昨年5月に上場来高値2942.5円をつけ、18年高値の2179円を突破。その後、8月に1867円まで急落するも、週足や月足チャートは上昇基調を維持。11月に2826.5円まで戻して現在2600円前後で踊り場を形成しており、今年は3000円台乗せが期待される。

ソニーグループ <6758> [東証P] 時価3235円
 映画、ゲーム、音楽、金融、半導体と事業は多岐にわたり、先端半導体の国産化を目指すラピダスや台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場にも出資。2025年には同社とホンダ <7267> [東証P]の折半出資会社が電気自動車(EV)「アフィーラ」を米国で発売する。なお、同社は27年3月期を最終年度とする3年間の中期計画で1兆8000億円の戦略投資を設定。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結営業利益は前年同期比42.3%増、最終利益が同36.5%増と好着地。24年12月5日には世界最大級の資産運用会社ブラックロックの日本法人が保有株を7.43%から8.53%に増やしたことも明らかになった。

 9月末の株主を対象に1対5の株式分割を実施し、株価は1万4000円台(分割修正前)から2800円台となり手掛けやすくなった。12月12日に3479円を付けて上場来高値を更新。チャートは3100円近辺の節を上抜き、青天井入りした。3200円前後の押し目を狙いたい。

キヤノン <7751> [東証P]  時価4970円
 株価は2010年から長らく節となっていた4500円台を昨年8月に突破し、12月の5274円まで上値を伸ばした。8月以降の株価はジリ高基調の推移でありチャートに過熱感はなく、上放れの準備が整う。動き出せば07年にマークした上場来高値7450円を目指すと思われる。

 為替変動を背景に10月に業績見通しを下方修正したが、それでも24年12月期の連結営業利益は前期比21.3%増の4555億円、EPSは344.3円を見込む。続く25年12月期も収益続伸が期待される。時価はPER14.4倍、配当利回りは3.02%(年150円配)。プリンター、カメラ、半導体、ペロブスカイト太陽電池関連など材料に不足なし。

【マークしたい安値圏妙味株など】

NTT<9432> 東P 時価153.7円
 次世代通信を支えるICTインフラ構想「IOWN」を掲げる同社を、昨年正月配信の当欄で注目株に挙げたが結果は失敗。株価は2024年1月高値の192.9円から8月安値の142.5円まで下げるなど軟調相場を1年続けてしまった。新NISA(少額投資非課税制度)の購入トップ銘柄でありながら、5月に発表した決算では25年3月期の連結経常利益は前期比13.2%減の1兆7200億円の見通しとなり投資家の期待を裏切ったほか、自民党の混乱で同社事業を規制するNTT法の廃止が見送られるなどマイナス要因が相次いで浮上。加えて、23年7月実施の1対25の株式分割に伴う株数増で見切り売りが五月雨のように続いた。

 ただし、年5.2円配は予定通り実施する計画で、14期連続での増配となる。膨大な含み資産(保有地)を有する日本トップの通信企業であり、「IOWN」の実証試験も進展中。チャートは24年に140円台で三点安値を付けており、7月高値の161.7円を上回ると「逆三尊」を確定させて改めて200円台を目指すと思われる。待ち伏せ妙味大。

ローツェ <6323> [東証P] 時価1620円
 2024年10月30日の2382円を直近の戻り高値として、12月下旬の1480円まで株価はジリ安基調が続く。株価軟調の背景は半導体関連株が冴えないこともあるが、昨年8月末実施の1対10の株式分割で、株式数増加に伴う分散売りが出ていることが大きい。だが、半導体や液晶製造装置向けにウエハー搬送装置が国内外で好調。25年2月期は2期ぶりに売上高、各利益項目がともに過去最高を更新する見込み。

 チャートはRCI(順位相関指数)が底値を示唆し、PERは11.6倍と割安感がある。下げ止まって上昇に転じれば、10月高値の2382円、そして7月につけた上場来高値3530円を目指すことになろう。

新日本理化 <4406> [東証S] 時価190円
 事業構造の転換に取り組み、2025年3月期は工業向け天然アルコールや食品・医薬品向け添加剤の好調を背景に、最終利益は前期比2.7倍の6億円の見通しと復調。EPSは16.1円、年3円配を計画。

 株価は170円~210円の安値圏で停滞しているが、長期チャートは21年9月の上場来高値476円からおよそ3年半調整し、24年4月に167円、8月に168円でダブル底を打つなど下値固めは十分。7月高値の226円を抜くと、400円台を目指して上昇に弾みを付けやすくなる。待ち伏せ妙味大とみる。

◆東証改革「新TOPIXルール」で注目したい2社
 日本取引所グループは TOPIX(東証株価指数)の見直し案として、今年1月に構成銘柄を1700程度に絞り、26年10月から定期的に構成銘柄を入れ替える。その際にスタンダード市場やグロース市場に上場する銘柄を対象に加える予定だ。その対象になると思われる銘柄が折に触れ物色されることになる。その観点で業績好調の東証スタンダード上場の東映アニメーション <4816>のほか、東証グロースのライフネット生命保険 <7157> <7157> に中期的に注目したい。

(1月7日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース
配信元: 株探

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