東証プライムの騰落銘柄は、値上がり807、値下がり791でほぼ拮抗し、変わらず54だった。セクター別では、鉱業、電気ガス、海運、銀行、卸売など15業種が上昇。一方、その他製品、精密機器、鉄鋼、情報通信、電気機器など18業種が下落した、指数インパクトの大きいところでは、伊藤忠<8001>、第一三共<4568>、日立建機<6305>、コマツ<6301>、JPX<8697>がしっかりだった半面、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、信越化<4063>が軟調だった。
前日の米国市場は、2月の米雇用動態調査(JOLT)求人件数が、前月と市場予想をやや上回る結果となり、米労働市場の底堅さが改めて浮き彫りとなった。これが、米国の利下げ観測の後退につながり、主要株価指数は下落。東京市場もこの流れが波及する格好から売りが優勢となり、日経平均の下げ幅は一時600円を超えた。台湾地震を受け半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が生産ラインからスタッフを一時退避させると伝わるなど、供給網への影響が懸念されたことも不安要因となった。ただ、午後1時に今年度の経営計画を発表した伊藤忠が切り返すと、他の商社株にも買いが波及した。
米国では3日、3月のADP全米雇用報告の発表やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演などが予定されている。労働市場の力強さが示され、パウエル氏の講演で利下げの後ずれを示す発言が出るのか確認したいと考える向きが多く、積極的に買い上がる雰囲気にはなっていない。また、投資家の関心は企業業績に移り始めており、2025年3月期の業績向上が続くかも見極めたいようで、目先は様子見ムードの強い展開が続きそうだ。
<CS>
この銘柄の最新ニュース
日立建機のニュース一覧- 前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのスタンス~ 2024/05/10
- 【QAあり】日立建機、米州を中心とした堅調な売上増加により過去最高収益、最高益を達成 配当額も前年より40円増配し過去最高に 2024/04/30
- 決算マイナス・インパクト銘柄 【東証プライム】 … 信越化、ディスコ、キヤノン (4月19日~25日発表分) 2024/04/27
- 日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は反発、東エレクやソフトバンクGが2銘柄で約96円分押し上げ 2024/04/26
- 日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は反発、東エレクが1銘柄で約61円分押し上げ 2024/04/26
マーケットニュース
- 来週の株式相場に向けて=米CPIに注目集まるが一進一退継続か (05/10)
- 東京株式(大引け)=155円高と3日ぶり反発、買い一巡後は利益確定で伸び悩む (05/10)
- NY他市場 1時台 ダウ平均は小幅高 (05/11)
- ダウ平均は8日続伸=米国株序盤 (05/10)
日立建機の取引履歴を振り返りませんか?
日立建機の株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。