「半導体製造装置」が12位、生成AI特需で急速人気化も目先調整局面に<注目テーマ>
1 全固体電池
2 半導体
3 生成AI
4 人工知能
5 総合商社
6 2023年のIPO
7 半導体部材・部品
8 水素
9 パワー半導体
10 TOPIXコア30
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」が12位となっている。
半導体メモリー市況はスマートフォンやパソコン向けの需要不振で在庫調整が続いているが、一方で生成AIの市場が急成長していることを背景にデータセンターなどサーバー系の需要が急増傾向となっている。特に生成AIとの相性が良い米エヌビディア<NVDA>が製造する画像処理半導体(GPU)は払底状態にあり、これに絡む後工程の半導体製造装置メーカーの株価が大きく見直された。アドバンテスト<6857.T>やディスコ<6146.T>がその代表格だが、ここにきて両銘柄とも利益確定売りが止まらず、目先はテクニカル的にも上昇トレンド維持の要衝である25日移動平均線を下回りつつある。
一方で半導体フォトレジスト首位のJSR<4185.T>は政府系ファンドの産業革新投資機構(JIC)が同社を買収する計画が明らかとなり、前日はストップ高カイ気配に買われ、きょうもTOB価格4350円にサヤ寄せする形で上値指向を継続している。国内の半導体業界は素材関連メーカーの再編思惑がにわかに高まっているが、米国の対中包囲網を背景とした政治的な思惑も拭えない。台湾TSMC<TSM>とソニーグループ<6758.T>が協業体制にある九州・熊本工場や、日の丸半導体新会社ラピダスが拠点とする北海道・千歳工場など、国費での支援体制が明確だが、対中国を意識した米国主導のインフラ基盤強化のプランとして、こうした半導体材料業界再編の動きともつながっている。
半導体製造装置関連は総じて目先調整局面にある。ただ、押し目買いも観測され切り返しのタイミングをうかがう状況にある。アドテスト、ディスコのほか、国内トップで世界でも屈指の製造装置メーカーである東京エレクトロン<8035.T>、マスクブランクス検査装置を独占供給するレーザーテック<6920.T>、半導体ウエハー洗浄装置で一頭地を抜くSCREENホールディングス<7735.T>などは引き続きマークされる。また、ローツェ<6323.T>、野村マイクロ・サイエンス<6254.T>、マルマエ<6264.T>、サムコ<6387.T>、芝浦メカトロニクス<6590.T>、ワイエイシイホールディングス<6298.T>といった銘柄群にもマーケットの注目度が高い。
出所:MINKABU PRESS
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