■鹿島 <1812> 2,378円 (+187円、+8.5%)
鹿島建設 <1812> [東証P]が続急伸。9日正午ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高5834億7100万円(前年同期比16.8%増)、営業利益248億9100万円(同31.9%増)となり、大幅営業増益となったことが好感された。国内建設事業の順調な進捗に加えて、国内関係会社の開発事業などにおいてホテル運営事業やアスファルト合材販売事業が回復したことなどが牽引役となった。また、建設受注高は安定的な公共投資に加えて製造業、非製造業ともに企業の設備投資意欲が高い状況が続いたことや、米国における大型工事の受注などから、第1四半期としては過去最高の8018億円(前年同期比62.6%増)となった。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高2兆4800億円(前期比3.7%増)、営業利益1420億円(同15.0%増)の従来見通しを据え置いている。
■横河電 <6841> 2,844.5円 (+221円、+8.4%)
横河電機 <6841> [東証P]が3日続急伸。同社は8月8日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.8倍の149億円に急拡大し、通期計画の490億円に対する進捗率は30.5%に達し、5年平均の15.0%も上回ったことで好感されたようだ。
■シップHD <3360> 2,408円 (+186円、+8.4%)
シップHD <3360> [東証P]が3日続急伸。同社は8月8日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比59.6%増の46.4億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の78億円に対する進捗率は59.6%に達し、5年平均の38.4%も上回ったことで好感されたようだ。
■アズビル <6845> 4,631円 (+351円、+8.2%)
アズビル <6845> [東証P]が急反発。同社は8月8日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比71.1%増の56.8億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の97億円に対する進捗率は58.6%に達し、5年平均の30.0%も上回ったことで好感されたようだ。
■レゾナック <4004> 2,296円 (+169円、+8.0%)
レゾナック・ホールディングス <4004> [東証P]が続急伸。8日の取引終了後に23年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終損益の赤字幅の見通しをこれまでの460億円から370億円(前期は307億9300万円の黒字)に修正した。未定としていた年間配当予想は前期と横ばいの65円としたことも買い安心感をもたらし、株価を刺激する材料となったようだ。1-6月期の売上高は前年同期比6.1%減の6161億2600万円、最終損益は198億1700万円の赤字(前年同期は326億1200万円の黒字)だった。半導体の生産調整やデータセンター需要の低迷を背景に、半導体・電子材料セグメントが大幅な減収となったほか、原油価格の下落によるケミカルセグメントの減収も響き、売上高は計画を下回った。半面、為替差益の影響などを背景に、最終損益は計画を上振れて着地した。通期の業績見通しは上期の実績を反映し、売上高は1兆3400億円から1兆2700億円(前期比8.8%減)に予想を引き下げている。
■住友大阪 <5232> 4,272円 (+292円、+7.3%)
住友大阪セメント <5232> [東証P]が4日続急伸。同社は8月8日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は13.6億円の黒字(前年同期は27.9億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、4-9月期(上期)の同損益を従来予想の17億円の赤字→2億円の黒字(前年同期は54.9億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことで好感されたようだ。
■バンナムHD <7832> 3,399円 (+226円、+7.1%)
バンダイナムコホールディングス <7832> [東証P]が3日続急伸。同社は8月8日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比36.2%減の327億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて4-9月期(上期)の同利益を従来予想の620億円→650億円(前年同期は923億円)に4.8%上方修正し、減益率が32.9%減→29.6%減に縮小する見通しとなったことで好感されたようだ。
■雪印メグ <2270> 2,229円 (+147円、+7.1%)
雪印メグミルク <2270> [東証P]が4日続急伸。9日午前11時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高1501億8500万円(前年同期比6.3%増)、営業利益52億5900万円(同32.1%増)、純利益35億8800万円(同2.7倍)と大幅増益で着地したことが好感された。販売数量は想定を下回って推移したものの、乳製品、飲料・デザート類で4月に実施した価格改定が浸透した。また、エネルギー価格などの影響が想定よりも緩和傾向にあることなども寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高6160億円(前期比5.4%増)、営業利益140億円(同7.2%増)、純利益95億円(同4.1%増)の従来見通しを据え置いている。
■森永 <2201> 5,012円 (+326円、+7.0%)
森永製菓 <2201> [東証P]が3日続急伸。同社は8月8日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比24.1%増の59.8億円に伸びたことで好感されたようだ。4-9月期(上期)計画の122億円に対する進捗率は49.1%となり、5年平均の47.3%とほぼ同水準だった。
■栗田工 <6370> 5,852円 (+361円、+6.6%)
栗田工業 <6370> [東証P]が3日続急伸。同社は8月8日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比17.1%増の56.9億円に伸び、4-9月期(上期)計画の105億円に対する進捗率は54.2%に達し、5年平均の44.3%も上回ったことで好感されたようだ。
■ユニオンツル <6278> 3,410円 (+200円、+6.2%)
ユニオンツール <6278> [東証P]が急反発。8日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を243億円から247億円(前期比15.1%減)へ、営業利益を35億円から41億円(同33.8%減)へ、純利益を26億円から31億円(同38.0%減)へ上方修正したことが好感された。電子機器業界全体の需要の落ち込みによる在庫調整の影響から、稼働率の低下を強いられるなか、グループ生産体制の最適化とコントロールに注力し、生産効率の改善に努めた結果、上期に予想を上回る原価低減効果を得られたことが要因。また、為替相場が円安で推移したことも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(1-6月)決算は、売上高123億1800万円(前年同期比19.6%減)、営業利益20億4800万円(同41.8%減)、純利益16億2000万円(同37.8%減)だった。
■新日本製薬 <4931> 1,582円 (+92円、+6.2%)
新日本製薬 <4931> [東証P]が4日続急伸。同社は8月8日大引け後に決算を発表、23年9月期第3四半期累計(22年10月-23年6月)の連結経常利益は前年同期比2.0%増の28.1億円となったことで好感されたようだ。通期計画の34.7億円に対する進捗率は81.0%となり、4年平均の79.3%とほぼ同水準だった。
■大栄環境 <9336> 2,400円 (+132円、+5.8%)
大栄環境 <9336> [東証P]が5日ぶり急反発。9日、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表した。最終利益は30億1400万円で中間期計画に対する進捗率は60%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。売上高は176億400万円だった。廃棄物処理・資源循環部門では、廃棄物の受入量が増加し、大型案件やインフラ開発案件の受注も寄与した。同社は前期の第1四半期に連結財務諸表を作成しておらず、決算短信の連結業績に前年同期比の増減率の記載はない。
■アマダ <6113> 1,462円 (+78.5円、+5.7%)
アマダ <6113> [東証P]が4日続急伸。同社は8月8日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比60.2%増の93.6億円に拡大し、通期計画の345億円に対する進捗率は27.1%に達し、5年平均の19.4%も上回ったことで好感されたようだ。
■Jトラスト <8508> 485円 (+26円、+5.7%)
Jトラスト <8508> [東証S]が急反発。同社は8月8日大引け後(17:00)に業績修正(国際会計基準=IFRS)を発表、23年12月期の連結最終利益を従来予想の130億円→165億円(前期は126億円)に26.9%上方修正し、増益率が2.9%増→30.6%増に拡大する見通しとなったことで好感されたようだ。
■テーオーシー <8841> 630円 (+30円、+5.0%)
テーオーシー <8841> [東証S]が4日続急伸。同社は8日の取引終了後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比38.5%減の9.2億円に落ち込んだが、4-9月期(上期)計画の12.5億円に対する進捗率は74.3%に達し、5年平均の51.7%も上回ったことで好感されたようだ。同時に、発行済み株式数の1.50%にあたる143万株の自社株を消却すると発表した。消却予定日は8月31日となる。
■タカトリ <6338> 6,000円 (+280円、+4.9%)
タカトリ <6338> [東証S]が3日ぶり大幅反発。半導体向けを主力に精密切断加工装置などを手掛けるが、パワー半導体向けを中心とした高水準の受注残を背景に収益は急拡大局面にある。8日取引終了後に発表した23年9月期第3四半期(22年10月-23年6月)決算は営業利益で前年同期比93%増の16億2000万円と急拡大した。特に4-6月期の伸びが著しく、株価を強く刺激している。7月下旬以降は調整局面が続き25日移動平均線が上値抵抗ラインとなっているが、ここをクリアできるかどうかポイントに。
※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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