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※2019年12月28日15時に執筆
株式市場では国内外の証券会社やシンクタンク各社から毎日、多数のアナリストレポートがリリースされています。もともと、大口の売買注文を出す機関投資家向けに書かれていましたが、最近では一般の個人投資家にも提供されており、目にする機会も多いのではないでしょうか。
個別株のレポートでは、証券アナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い(強気)・中立・売り(弱気)」などの株価レーティングを付与しています。
レポートがリリースされた直後は、一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティングの情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。ただし、銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも多々あるため、レーティングに期待して買ったら高値を掴んでしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
はっきり言うと「レーティング引き上げ=儲かる」は間違いです。「玉」よりも「石」の方が多いため、これだけでは勝率としては低いと考えた方がよいでしょう。しかし、「玉」と「石」を見分けることができたらどうでしょうか。勝率はぐんと上がります。
「玉」と「石」の違いはなんなのか。証券アナリストの「大野芳政」が株価レーティングを15年間以上、研究し続けた結果、いくつかの法則を発見しました。
そこで、レーティング公開後の値動きが一巡した銘柄から、短期だけでなく、中長期的にも上値余地が大きく残っている注目銘柄を紹介します。
☆今週の2銘柄はこちら!!
■CKD<6407>
東海東京調査センターが12月24日に投資判断を「Neutral(中立)→OUTPERFORM(強気)」に、目標株価を1,230円→2,140円にそれぞれ引き上げたことが伝わっています。
レポートは「半導体製造装置向け流体制御機器と、医療機器や二次電池向け空気圧機器の回復により、4Q(1-3月)に増収増益に転じる」というポジティブな内容です。しかし、これだけではすでに織り込まれ済み感も否めず、株価押し上げ材料には力不足だと感じます。
注目すべきは、担当アナリストが直近の株価の値動きについての見解を示していることです。これはなかなか珍しいことであり、今後の株価について相当自信があるとうかがえることから、こうしたパターンは強気相場が継続することが多くみられます。
また需給面でも信用倍率が0.4倍と売りが乗っており、買い戻しを巻きこんだ一段高が期待されます。
■タツモ<6266>
いちよし証券が12月26日に投資判断を新規に「A(買い)」、フェアバリューを1,800円としたことが伝わっています。
同社は半導体後工程製造装置メーカーなので、今後5G(第5世代移動通信システム)普及に伴い、業績が回復するというシナリオは誰もが思いつくかもしれません。
私がレポート内容で注目しているのは「ニッチ市場でオンリーワンのポジションを築いている」という点です。「技術蓄積による競争優位、大手の参入が現実的でない市場サイズなどの要因により参入障壁は高い」と述べられています。実はこうした企業の持つ強みについて触れられると株価のパフォーマンスもぐんとよくなることが多いのです。
チャートも1,400円処の節を超えてきており、再び上昇相場に回帰するのではないかと期待しています。
※ブログでは株価レーティングを利用した投資法の運用記録を公開しています。
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執筆者名:大野芳政
ブログ名:☆副業時代の株式投資☆アナリストが考えたほったらかし投資で安定収入!「トランプ式投資術」
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