大幅反発。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の13.82%に当たる340万株、45.59億円を上限とし、取得期間は11月17日から24年9月30日まで。うち、本日の立会外取引において260万株の株式を取得している。一株当たり株主価値の向上につながるほか、今後の市場内での自社株買いに伴う需給改善を期待する動きが優勢。株主還元の充実と資本効率の向上、機動的な資本政策遂行などを取得目的としている。
フルヤ金属<7826>:9270円(-790円)
大幅続落。前日には、12月6日からプライム市場へ上場市場区分を変更すると発表している。その一方で公募増資の実施も発表しており、株式価値の希薄化や目先の需給悪化を警戒する動きが先行しているようだ。104万4000株の公募増資、並びに、オーバーアロットメントによる15万6000株の売り出しを実施する。調達資金は主に各工場における設備投資に充当するようだ。なお、発行新株は最大で発行済み株式数の16.5%に当たる規模となる。
ファンケル<4921>:2295円(+81.5円)
大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も2500円から2900円に引き上げている。国内テコ入れ施策の効果で市場シェア拡大とマーケティング費の効率化が両立している点や中国代理店との契約更改などの新たな展開を評価。セクター内では、中国関連リスクが限定的且つ国内の成長が確認できていることから、同社の相対評価が向上していくとみているもよう。
TOWA<6315>:6600円(+330円)
大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を4400円から8000円にまで引き上げている。生成AI市場拡大に伴いHBM用モールド装置や先端パッケージ向け装置の需要が中長期的な拡大局面を迎えていること、中国の半導体生産活動活発化の恩恵を享受し得る開発、生産、サービス体制を評価しているようだ。業績予想を上方修正し、来期以降は3割前後の利益成長が続くと予想している。
アサヒ<2502>:5565円(-239円)
大幅続落。国内金融機関9社が保有株式を海外市場で売却すると発表している。売出株数は3347万9200株で発行済み株数の6.6%にあたる規模となる。売出価格決定期間は11月28日から12月1日まで。金融機関からの政策保有株売却意向を受けてのものとなるようだ。持ち合い株縮減の流れなどは想定された方向とみられ、株式価値の希薄化にもつながらないが、短期的な需給悪化を警戒した売りが先行する展開になっている。
FRONTEO<2158>:677円(+23円)
大幅に反発。テキストデータの中の関連度・非関連度を色彩に置き換えて認知・解析する技術について特許を取得したと発表している。テキストデータに含まれる単語や文章を解析し、見つけたい内容への関連度・非関連度を色彩に置換する。さらに、AIによる解析精度がどの程度正しいかを自己検証する。現在、電子証拠開示に係る文書レビューを支援するAIツールなどで活用しているという。
タスキ<2987>:1429円(+44円)
大幅に3日続伸。新日本建物<8893>と共同株式移転で経営統合し、両社の完全親会社として共同持株会社タスキホールディングスを設立すると発表している。タスキ株1株に対して共同持株会社株2.24株、新日本建物株1株に対して共同持株会社株1株を割当交付する。両社の経営リソースを統合・有効活用することで、不動産業界での独自ポジションの確立や企業価値向上を目指す。タスキと新日本建物は24年3月28日に上場廃止となる予定。
ACSL<6232>:1000円(+21円)
大幅に反発。ANAホールディングス<9202>が実施した有人地帯(第三者上空)での補助者なし目視外飛行(レベル4)によるドローン配送サービスの実証実験に日本初の第一種型式認証を取得した無人航空機「PF2-CAT3」を提供し、計11回のドローン配送サービスに成功したと発表している。同実験は11月6-9日に沖縄県久米島町で実施された。3月24日の飛行に続き、国内2事例目となるPF2-CAT3を用いたレベル4飛行という。 <ST>
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