<動意株・12日>(大引け)=セレス、ツガミ、OTSなど
ツガミ<6101.T>=後場一段高。同社は前引け後に、自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。上限を200万株(発行済み株数の3.49%)、または17億円としており、取得期間は7月12日から12月8日まで。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。同時に、6月21日に発表した200万株を上限とする自社株買いをいったん終了すると発表した。7月11日までに157万株を取得しており、取得価額の総額は13億3900万円に上ったとしている。
オンコセラピー・サイエンス<4564.T>=続伸。この日、がん遺伝子の大規模解析検査ならびにがん免疫療法の研究開発を行う子会社を設立すると発表しており、これが好材料視されている。新会社Cancer Precision Medicine(以下「CPM社」)は、次世代シークエンス解析サービスを行っている韓国テラゼン・イーテックス(TE)社と合弁で設立。OTSの事業部門であり、オンコアンチゲンをはじめとしたがん免疫療法の研究開発や、最先端の取り組みとして次世代シークエンサーを用いてT細胞/B細胞受容体の解析サービスを行っている腫瘍免疫解析部について会社分割(簡易分割)をし、CPM社に事業を承継させるとしている。
エンシュウ<6218.T>=ストップ高で、年初来高値更新。同社は11日引け後、トヨタ自動車<7203.T>と共同開発したレーザークラッドバルブシート加工機の納入および立ち上げが完了し、量産を開始したことを発表した。トヨタの新世代TNGAエンジン量産ラインに納入する。株価は前日終値時点で118円と低位株物色人気にも乗りやすく、これを材料視する格好で投機資金が一気に流入した。
ディップ<2379.T>=続急伸。同社は11日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)単独決算が、売上高98億1500万円(前年同期比19.9%増)、営業利益25億8500万円(同17.1%増)、純利益18億1000万円(同24.3%増)と2ケタ営業増益だったことが好感されている。求人需要の高まりが継続したことを受けて、「バイトル」「はたらこねっと」などのメディア事業が好調に推移し業績を牽引した。積極的な人材投資や広告宣伝投資を行ったものの、売上高の増加や一部費用を第2四半期以降に繰り越したこともあり、2ケタ増益を確保した。
北興化学工業<4992.T>=大幅続伸し、年初来高値更新。同社は11日取引終了後、17年11月期第2四半期累計(16年12月~17年5月)の連結決算を発表した。売上高は250億8500万円(前年同期比0.3%増)、営業利益は24億8500万円(同4.6%増)、経常利益は33億8300万円(同52.6%増)、最終利益は25億5200万円(同66.8%増)だった。ファインケミカル事業での電子材料や医農薬分野の販売が回復したことから、売上高は前年同期比微増となった。利益面では、営業利益は売上高の増加や製造原価の低減に加えて販売費および一般管理費が減少したことから、前年同期比4.6%増となり、経常利益は受取配当金の増加ならびに為替損益の改善により、同52.6%増の大幅増益となった。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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