■シノケンG <8909> 1,400円 (+300円、+27.3%) ストップ高
シノケングループ <8909> [東証S]がストップ高。10日の取引終了後、MBOの一環としてSKライフサポート(東京都千代田区)がシノケンGに対してTOBを実施することを明らかにした。TOB価格を1株1600円としており、これにサヤ寄せする格好となったようだ。SKライフサポートは、国内投資ファンドであるインテグラルの100%子会社。今回のTOBは、シノケンG取締役会の賛同のもと友好的に実施される。買い付け予定数は3332万5056株(下限2150万9600株、上限設定なし)で、買い付け期間は12日から9月26日まで。なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は10日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■バルテス <4442> 2,026円 (+400円、+24.6%) ストップ高
バルテス <4442> [東証G]がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の6億9700万円から8億100万円(前期比40.5%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも従来の82億円から85億600万円(同26.8%増)に上方修正。足もとで大型案件における上流工程のPMO(組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システム)・QMO(組織内における個々の品質管理の支援を横断的に行う部門や構造システム)としての参画が増加しているほか、金融・公共・流通などのエンタープライズ系領域からの受注が拡大していることが主な要因だとしている。
■エンジャパン <4849> 2,580円 (+500円、+24.0%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。エン・ジャパン <4849> [東証P]がストップ高の2580円水準に買われた。10日の取引終了後、上限を500万株(発行済み株数の11.13%)、または100億円とする自社株買いを発表しており、これが好材料視された。同時に発表した第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高157億9100万円(前年同期比30.9%増)、営業利益18億200万円(同22.0%減)、純利益11億4400万円(同24.5%減)だった。採用需要が引き続き堅調に推移しており、求人サイトを中心に国内事業が増収増益となった。また、インド、ベトナムの業績も順調に拡大したが、投資事業と位置づける「HR-Tech engage」「人財プラットフォーム」への投資がかさんだ。ただ、会社側では売上高・利益ともに想定よりも順調なスタートとしており、これも好感されたようだ。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高620億円(前期比13.7%増)、営業利益30億8500万円(同68.0%減)、純利益21億1800万円(同68.0%減)の従来見通しを据え置いている。
■ヤマエGHD <7130> 1,617円 (+300円、+22.8%) ストップ高
東証プライムの上昇率3位。ヤマエグループホールディングス <7130> [東証P]が300円高はストップ高となる1617円に買われた。10日の取引終了後に23年3月期第1四半期(4-6月)の好調な決算と、日本ピザハット・コーポレーション(横浜市西区)の子会社化を発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。4-6月期決算は、売上高が前年同期比14.4%増の1363億7800万円、純利益が同4.7倍の19億8100万円だった。外食需要の増加による業務用の売り上げ回復や、4月以降にグループ入りした子会社の業績取り込みなどが寄与した。あわせて、宅配ピザチェーン「ピザハット」を展開する日本ピザハット・コーポレーションの全株式を取得し、子会社化すると発表した。株式譲渡実行日は8月31日。同件による今期業績に与える影響については現在精査中としている。
■HENNGE <4475> 1,217円 (+206円、+20.4%)
HENNGE <4475> [東証G]が急反騰。同社は8月10日大引け後に決算を発表、22年9月期第3四半期累計(21年10月-22年6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の4億6700万円に急拡大し、通期計画の4億3400万円に対する進捗率が107.6%とすでに上回り、さらに3年平均の64.7%も超えたことで好感されたようだ。
■アライドアキ <6081> 901円 (+150円、+20.0%) ストップ高
アライドアーキテクツ <6081> [東証G]がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後、22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比19.5%増の4億7700万円となり、通期計画8億5000万円に対する進捗率が56.1%となったことが好感されたようだ。売上高は21億5400万円(会計基準変更のため前年同期との比較なし)となった。海外 SaaS事業が大きく伸びたほか、国内SaaS事業でダイレクトマーケティングの成果向上ツール「Letro(レトロ)」の売り上げが拡大したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■国際紙パルプ <9274> 602円 (+100円、+19.9%) ストップ高
東証プライムの上昇率4位。国際紙パルプ商事 <9274> [東証P]がストップ高。同社は10日取引終了後、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比3.4倍の53億3900万円となり、通期計画120億円に対する進捗率が44.5%となったことが好感されたようだ。売上高は同19.4%増の1548億4500万円で着地した。国内では板紙分野がEコマースによる宅配事業や飲料用包装資材向けの販売が好調だったほか、製紙原料分野では古紙の販売数量が伸長。海外では欧州やオセアニア地域が堅調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■IBJ <6071> 904円 (+150円、+19.9%) ストップ高
東証プライムの上昇率5位。IBJ <6071> [東証P]がストップ高まで買われた。同社は10日取引終了後、22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比36.1%増の9億3100万円となり、従来予想の6億6600万円から上振れたことが好感されたようだ。売上高は同9.0%増の73億6600万円(従来予想は72億2200万円)で着地した。加盟店事業の営業マーケティング強化と組織体制強化により法人加盟が増加したほか、婚活パーティー経由の入会増加、マーケティング効率の改善と売り上げ単価が向上したことなどが主な要因だとしている。これを踏まえ、通期業績予想の上方修正もあわせて発表。売上高の見通しは従来の145億5000万円から146億9400万円(前期比4.4%増)、営業利益の見通しは16億5500万円から19億2000万円(同26.7%増)にそれぞれ引き上げた。
■KeePer <6036> 4,255円 (+700円、+19.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率6位。KeePer技研 <6036> [東証P]がストップ高まで買われ、上場来高値を更新した。同社は10日取引終了後、23年6月期通期の単独業績予想を公表。経常利益の見通しを前期比26.3%増の54億6300万円としていることや、年間配当計画を前期比9円増配の40円としていることが好感されたようだ。売上高は同20.1%増の172億3700万円を見込む。従来からのガソリンスタンド業界など車のアフターマーケットでの売り上げに加えて、カーメーカーやカーディーラーなどの新車マーケットである自動車業界拡大、また中古車販売店、カーショップ、自動車整備業、板金業などあらゆる自動車関連企業へのコーティングビジネスの拡大を図るとしている。また、25年6月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画もあわせて発表。最終年度の数値目標として売上高251億5900万円、経常利益79億7500万円を掲げている。
■サンウェルズ <9229> 4,370円 (+700円、+19.1%) ストップ高
サンウェルズ <9229> [東証G]がストップ高。同社は8月10日大引け後に決算を発表、23年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は1.2億円となり、通期計画の10億円に対する進捗率は12.6%となった。同時に、今期の年間配当を従来計画の25.27円→26円(前期は11円)に増額修正しており、好感されたようだ。
■カオナビ <4435> 3,195円 (+503円、+18.7%) ストップ高
カオナビ <4435> [東証G]がストップ高で年初来高値を更新。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)単独決算が、売上高13億6900万円(前年同期比35.7%増)、営業利益1億900万円(同3.7倍)、純利益7900万円(同4.4倍)と大幅増益となったことが好感された。「カオナビ」の利用企業数、利用料が増加する一方、解約率は低い水準を維持していることが寄与した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高57億4000万円~58億9000万円(前期比27.7~31.0%増)、営業利益1億2000万円~3億円(同31.1%減~72.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■ネットマーケ <6175> 652円 (+100円、+18.1%) ストップ高
ネットマーケティング <6175> [東証S]がストップ高。10日の取引終了後、米ベインキャピタル系の投資会社ビーシーピーイー・ブロンズ・ケイマン社によるTOBを発表しており、TOB価格の900円にサヤ寄せする格好となった。非公開化により構造改革や成長投資を進め、企業価値の向上を図るのが狙い。買付予定数は1331万5912株(下限828万5800株・上限設定なし)、買付期間は8月12日から9月26日まで。TOB成立後、ネットマーケは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は10日付でネットマーケ株式を監理銘柄(確認中)に指定している。
■グロブライド <7990> 2,677円 (+366円、+15.8%)
東証プライムの上昇率8位。グローブライド <7990> [東証P]が3日ぶりに急反騰。同社は8月10日大引け後に決算を発表、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比12.7%増の58億円に伸び、4-9月期(上期)計画の84億円に対する進捗率は69.1%に達し、5年平均の37.2%も上回ったことで好感されたようだ。
■物語コーポ <3097> 6,770円 (+920円、+15.7%)
東証プライムの上昇率9位。物語コーポレーション <3097> [東証P]が続急騰。同社は10日取引終了後、23年6月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比2.2倍の62億5900万円としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の70円としていることが好感されたようだ。売上高は同19.6%増の876億5800万円を見込む。「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」の主力ブランドを中心に積極的に出店する計画で、焼肉部門は24店舗(うちフランチャイズ9店舗)、ラーメン部門は13店舗(同2店舗)、ゆず庵部門は2店舗、専門店部門は9店舗、その他部門は2店舗の計50店舗を新規出店するとしている。
■ゲオHD <2681> 1,633円 (+221円、+15.7%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率10位。ゲオホールディングス <2681> [東証P]が3日ぶりに急反騰。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高813億7700万円(前年同期比7.0%増)、営業利益40億2700万円(同3.5倍)、純利益30億3400万円(同5.8倍)と大幅増益となり、通期営業利益予想に対する進捗率が58%と高進捗率となったことが好感された。外出自粛ムードの緩和により、「2nd STREET」の主力であるリユース衣料服飾商材の好調が続いた。また、21年10月1日以降発売の端末SIMロック販売の原則禁止によりリユーススマートフォン市場の活性化が継続していることも業績に好影響を与えた。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高3500億円(前期比4.5%増)、営業利益70億円(同14.4%減)、純利益38億円(同36.5%減)の従来見通しを据え置いている。
■UT <2146> 2,889円 (+285円、+10.9%)
UTグループ <2146> [東証P]が急反騰。同社は8月10日大引け後に決算を発表、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の32.4億円に急拡大し、通期計画の75億円に対する進捗率は43.3%に達し、5年平均の20.9%も上回ったことで好感されたようだ。
■松本油脂 <4365> 12,120円 (+1,070円、+9.7%)
松本油脂製薬 <4365> [東証S]が3日続急伸。同社は8月10日大引け後に決算を発表、23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の37.2億円に急拡大したことで好感されたようだ。同時に、従来未定としていた今期の上期配当を見送り、下期配当を350円実施する方針とした。年間配当は350円となる。
※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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