【↓】日経平均 大引け| 5日続落、米株安でリスクオフも円安で下げ渋る (12月19日)
日経平均株価
始値 38522.27
高値 38913.07(14:21)
安値 38355.52(09:06)
大引け 38813.58(前日比 -268.13 、 -0.69% )
売買高 22億8885万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆2249億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日続落、米株急落受けリスクオフ
2.FOMCは利下げ決定もFRBのタカ派傾斜を嫌気
3.日経平均は朝方700円強下落もその後下げ渋る
4.日銀決定会合は利上げ見送り、円安は追い風に
5.小型株が買われ、個別も全体の47%が値上がり
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比1123ドル安と大幅に10日続落した。FRBが来年の利下げペースが鈍化する見通しを示したことが嫌気され売りが優勢となった
東京市場では、前日の米国株市場が大きく値を下げたことを受けリスク回避目的の売りがかさんだ。ただ、日経平均株価は朝方に急落したが、その後は空売りの買い戻しなどが観測され下げ渋った。
19日の東京市場は、米国発のリスクオフの波が押し寄せ主力株を中心に広範囲に売りが優勢となった。前日の米国株市場では、NYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大幅下落となった。取引終盤に発表されたFOMCの結果についてはFRBが0.25%の利下げを決めたもののこれは織り込み済みで、来年の金融政策についてこれまで想定していたよりもタカ派寄りに傾いたとの見方が売りを誘った。東京市場でも米株市場の悪地合いを引き継ぎ、日経平均は朝方に700円超の下落をみせる場面もあった。ただ、外国為替市場ではドル高・円安に振れ、これを背景に一部の銘柄に買い戻しの動きを誘発し、日経平均も下げ幅を縮小している。個別株も値下がり銘柄数の方が若干多かったとはいえ、プライム市場の値上がり銘柄数が全体の47%を占めるなどほぼ拮抗していた。相対的に小型株への買いが目立つ状況にある。
個別では、売買代金2位と3位に入ったディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>がいずれも軟調だったほか、レーザーテック<6920>なども安く、半導体製造装置関連は総じて売りが優勢だった。ソフトバンクグループ<9984>も下値を探る展開に。ソシオネクスト<6526>も利食われた。リクルートホールディングス<6098>が値を下げ、伊藤忠商事<8001>も売りに押される展開。住友林業<1911>は大幅下落となった。東邦亜鉛<5707>がストップ安、楽天グループ<4755>の下げも目立った。
半面、半導体関連で直近IPOのキオクシアホールディングス<285A>が上値指向を継続。前日ストップ高を演じた日産自動車<7201>も引き続き高い。売買代金トップとなったIHI<7013>が高く、任天堂<7974>の強調展開も目を引いた。日本郵船<9101>など海運大手が買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を上げた。BEENOS<3328>、And Doホールディングス<3457>は値幅制限いっぱいに買われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、テルモ <4543>、任天堂 <7974>、キヤノン <7751>、東京海上 <8766>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約38円。うち20円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、TDK <6762>、リクルート <6098>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約180円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)銀行業、(3)保険業、(4)その他製品、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)不動産業、(3)非鉄金属、(4)証券商品先物、(5)石油石炭製品。
■個別材料株
△フジタコーポ <3370> [東証S]
株主優待新設を好感。
△BEENOS <3328> [東証P]
「LINEヤフーが500億円でTOB」との報道。
△AndDo <3457> [東証P]
第一生命HD <8750> との資本・業務提携を好感。
△DWTI <4576> [東証G]
台湾での特許成立を手掛かり視。
△くすりの窓口 <5592> [東証G]
今期業績・配当予想の上方修正。
△雨風太陽 <5616> [東証G]
株主優待制度導入を好感。
△クラダシ <5884> [東証G]
再生可能エネ事業(系統用蓄電池など)への参入を検討。
△平和 <6412> [東証P]
アコーディアゴルフ親会社を買収。
△ピアズ <7066> [東証G]
自社株取得枠の拡大を好感。
△シード <7743> [東証P]
「コンタクト型ディスプレーを農工大と共同開発」との報道。
▼住友林 <1911> [東証P]
米11月住宅着工件数の減少とFRB利下げ鈍化示唆を嫌気。
▼東邦鉛 <5707> [東証P]
第三者割当増資に伴う希薄化を警戒。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)BEENOS <3328>、(2)AndDo <3457>、(3)平和 <6412>、(4)シード <7743>、(5)キオクシア <285A>、(6)フジHD <4676>、(7)日産自 <7201>、(8)アイロムG <2372>、(9)グリムス <3150>、(10)富士通ゼ <6755>。
値下がり率上位10傑は(1)東邦鉛 <5707>、(2)ソースネクス <4344>、(3)楽天グループ <4755>、(4)住友林 <1911>、(5)コクサイエレ <6525>、(6)チェンジHD <3962>、(7)日本マイクロ <6871>、(8)ニトリHD <9843>、(9)イーレックス <9517>、(10)Aクリエイト <8798>。
【大引け】
日経平均は前日比268.13円(0.69%)安の3万8813.58円。TOPIXは前日比6.04(0.22%)安の2713.83。出来高は概算で22億8885万株。東証プライムの値上がり銘柄数は770、値下がり銘柄数は813となった。東証グロース250指数は630.85ポイント(5.00ポイント安)。
[2024年12月19日]
株探ニュース
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