同社の強みは、第一に高い収益性にある。2025年3月期の営業利益率は21.7%に達し、国内工作機械メーカーの中でもトップクラスの利益率を維持している。同社は中国・インドを軸とした生産体制を強化しており、浙江省の新工場増築やインド新工場の建設など積極的な投資により、生産能力を拡大するとともに現地需要に即応できる体制を整えている。生産を集約することで、品質の安定化を図り、コスト競争力を高めることが出来ている。第二に、アセットコントロールを徹底することで、資産回転率を向上させ良好な収益状況を維持している。第三に、健全な財務基盤である。2025年3月末の自己資本比率は66.1%と安定しており、研究開発や設備投資を継続しつつ、安定的な株主還元が可能な点は長期的な競争力を支える基盤となっている。
2026年3月期第1四半期(2025年4~6月)は、売上収益31,787百万円(前年同期比23.5%増)、営業利益8,678百万円(同49.9%増)と過去最高水準となった。中国市場での売り上げ拡大に加え、インドでの需要増も寄与した。特に中国は売上収益257億円(同26.8%増)、セグメント利益77億円(同38.1%増)と好調を維持している。通期予想は売上収益104,000百万円(前期比3.2%減)、営業利益19,500百万円(同16.3%減)と慎重な見通しを据え置いているが、足元の受注動向は堅調であり、下期以降に上振れ余地が残る。市場環境では、電子部品や自動車関連の精密加工需要が底堅く推移しており、同社にとって追い風となっている。
中長期経営方針においては、成長が見込まれる自動車部品やIT・医療分野等に新製品を投入し、需要拡大に応えることを掲げている。さらに、設備投資意欲が旺盛な中国、東南アジア、インド等における生産・販売・アフターサービスの更なる強化にリソースを集中させ、成長市場でのプレゼンスを高める計画である。日本国内では築後約50年経過した長岡工場の8号棟を新工場棟に建替え、最先端の省エネ・省人化・自動化と加工技術をご覧いただく展示エリアを備えた生産拠点として活用する予定。これらの施策は、顧客満足度と新製品の信頼性向上につながり、中長期的な成長ドライバーとなると期待される。
株主還元については、安定配当を基本としつつ、機動的な自己株式取得を行う方針を掲げている。2026年3月期の年間配当は64円と、前期実績59円から増配し、配当性向は25.5%から34.8%に上昇する見込みである。2025年3月期の総還元性向も34.5%と安定的に推移し、財務基盤の健全性を維持しながら株主への利益還元を強化している。資本効率指標であるROEは2025年3月期に18.2%と高水準を示しており、成長投資と株主還元の両立を志向する姿勢が明確である。
総じて、ツガミは主力の自動旋盤を中心に高収益体制を確立しており、中国・インドを軸とした積極的な投資を通じて持続的成長が見込まれる。直近四半期でも最高水準の業績を達成しており、中長期的なグローバル展開と自動化投資の成果に注目していきたい。
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