■イントランス <3237> 103円 (+28円、+37.3%) 一時ストップ高
イントランス <3237> [東証G]が急反騰、一時ストップ高となった。28日昼ごろ、2024年3月末を権利確定日とする株主優待制度を実施すると発表。1000株以上を保有する株主にQUOカード(8000円)または同額の代替ギフト券を贈呈するほか、1万株以上を保有する株主にはこれに加えて同社グループが運営するホテルの50%割引優待宿泊券を贈呈する。なお、会社側では今後も株主優待を継続する意向にあるが、対象とする権利確定日の時期や優待内容については適宜公表するとしている。
■西部技研 <6223> 1,916円 (+400円、+26.4%) ストップ高
西部技研 <6223> [東証S]がストップ高。27日の取引終了後、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池製造工場向けの大型案件を受注したと発表しており、これを好感した買いが殺到した。受注したのは、国内大手自動車メーカー向け低露点対応型デシカント除湿機と、米国大手EV自動車メーカー向け低露点対応型デシカント除湿機で、受注金額は国内受注分が約5億円、海外受注分が約20億円。国内は24年第4四半期から25年第1四半期に、海外は24年第2四半期にそれぞれ納入を予定しているという。なお、同件による23年12月期業績への影響はないとしている。
■さくらネット <3778> 1,500円 (+300円、+25.0%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。さくらインターネット <3778> [東証P]がストップ高。28日、提供するIaaS型クラウド「さくらのクラウド」について、2023年度にデジタル庁が募集した「ガバメントクラウド整備のためのクラウドサービス」に認定されたと発表。これを手掛かりに買われた。今回の認定は2025年度末までに技術要件をすべて満たすことを前提とした条件付きの認定という。会社側では、今後「さくらのクラウド」の開発強化に加え、周辺機能の一部はサードパーティー製品を用いて開発を行い、2025年度中にガバメントクラウドとしての提供を目指すとしている。
■グローセル <9995> 547円 (+80円、+17.1%) ストップ高
東証プライムの上昇率2位。グローセル <9995> [東証P]がストップ高。27日の取引終了後、マクニカホールディングス <3132> [東証P]子会社のマクニカが、同社の完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表しており、TOB価格の645円にサヤ寄せする格好となった。マクニカではグローセルを完全子会社化することで、 半導体事業や新規事業の拡大、事業上のシナジーを生み出せる可能性が高いと判断したという。買付予定数は2950万3345株(下限1966万8900株・上限設定なし)。24年2月上旬をメドに公開買い付けを開始する予定としているが、中国の競争当局における手続きや対応に要する期間を正確に予想することは困難であるとして、スケジュールの詳細は決定次第速やかに発表するとしている。また、TOB成立後、グローセルは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は11月27日付でグローセル株式を監理銘柄(確認中)に指定している。なお、グローセルは同TOBに対して賛同の意見を表明している。
■全保連 <5845> 947円 (+89円、+10.4%)
全保連 <5845> [東証S]が3日ぶり急反騰。27日に出資先のジャパンエンターテイメント(沖縄県名護市)と同社の筆頭株主である刀(大阪市)が、沖縄県北部でテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」を2025年に開業すると発表した。更に、全保連が28日正午、ジャパンエンターテイメントのテーマパークの名称決定に関して開示を行った。全保連の発表を機に、同社への中期的な収益貢献を巡る期待が膨らむ形となり、買いが集まったようだ。全保連はJUNGLIAの運営会社となるジャパンエンターテイメントに2018年に出資。「やんばる」の大自然を舞台とした体感型アトラクションやスパ施設などを構えるテーマパークの創設に向けたミッションに積極的に参画していくとしている。刀は大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンの経営再建を進めた森岡毅氏が代表を務めている。
■ファンペップ <4881> 178円 (+16円、+9.9%)
ファンペップ <4881> [東証G]が続急伸。27日の取引終了後、リン酸化タウタンパク質を標的とするアルツハイマー病を対象とする研究を開始したと発表したことが好感された。世界の数多くの製薬会社及びバイオベンチャー企業では、アルツハイマー病患者の脳内に蓄積して神経細胞を障害する2つのタンパク質「アミロイドβ」「タウ」を標的とする根本的治療薬の研究開発が活発化しており、同社でも抗体誘導ペプチド技術(ペプチド治療ワクチン)を用いた医薬品開発の知見にもとづき、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座との共同研究により、タウ伝播を抑制する抗リン酸化タウ抗体誘導ペプチドの研究開発を行い、アルツハイマー病に対する新規根本治療薬開発を目指すとしている。なお、同件による23年12月期業績への影響は織り込み済みとしている。
■いい生活 <3796> 504円 (+45円、+9.8%)
いい生活 <3796> [東証S]が急反発。27日の取引終了後に発表した10月度の月次概況(速報)で、売上高が前年同月比6.7%増と3ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。サブスクリプション売り上げが同5.8%増となり牽引役となったほか、ソリューション売り上げも同12.1%増となった。会社側によると、前期と比べてソリューション売り上げを構成する導入支援プロジェクトの規模が大きくなる傾向があり、進行中の各プロジェクトの売り上げ計上予定時期が下期に集中しているという。そのため、ソリューション売り上げは10月までの累計では前年同期比減収となっているが、通期では増収となる見込みとしている。
■ナガオカ <6239> 997円 (+84円、+9.2%)
ナガオカ <6239> [東証S]が3日続急伸。27日の取引終了後、中国子会社が石油化学プラントなどの内部装置「スクリーン・インターナル」を大口受注したと発表。今後の業績貢献への期待から買われた。受注金額は約3800万元(約8億円)で、契約納期は2024年4月。会社側では、今回の受注は今期業績予想に織り込んでいないとし、生産計画の見直しを行うとした。
■双日 <2768> 3,370円 (+263円、+8.5%)
東証プライムの上昇率3位。双日 <2768> [東証P]が4日続急伸。総合商社で自動車のほか、航空、肥料、石炭などで強みを有する。足もとの収益は伸び悩んでいるものの、PER、PBRともに割安感が強くもみ合い圏推移も下値は固い動きをみせていた。27日取引終了後、24~26年度を対象期間とする中期経営計画を策定したことを発表した。数値目標としては当期利益1200億円超(3年平均)、ROE12%超を目指し、調整後DOE(自己資本配当率)4.5%とした累進配当を基本方針とすることを決めており、これを評価する買いを呼び込んだ。
■ミガロHD <5535> 1,285円 (+96円、+8.1%)
東証プライムの上昇率5位。ミガロホールディングス <5535> [東証P]が急反発。27日の取引終了後、AKIコマース(東京都新宿区)の全株式を24年1月4日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。AKIコマースとその完全子会社であるアソシア・プロパティは、不動産賃貸管理業、サブリース業及び買取再販業を展開しており、今回の買収によりストックデータとなるDX不動産会員数の拡大と流通物件の確保能力獲得に貢献すると判断したという。取得価額は未開示。なお、同件による24年3月期業績への影響は軽微としている。
■メディカルN <3645> 395円 (+29円、+7.9%)
メディカルネット <3645> [東証G]が急反発。27日の取引終了後、医療機関への受託臨床検査サービスを展開するミルテル(広島市南区)の株式の一部を24年1月5日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。今回の株式取得により新たにミルテル株式の56.4%を取得し、従来の持ち分と合わせて59.0%の議決権を所有することになる。ミルテルは、乳がん患者の唾液中で変化する「ポリアミン類などの唾液代謝物」を解析し乳がんの早期発見をサポートする「スキャンテスト乳がん」など未病予防分野での高い技術を有しており、今回の子会社化によりメディカルNの強みである歯科医院の顧客基盤を用いて、ミルテルのソリューションを社会に浸透させるとしている。なお、同件による24年5月期業績への影響は精査中としている。
■サイジニア <6031> 1,170円 (+80円、+7.3%)
サイジニア <6031> [東証G]が続急伸。同社は28日、グループ会社のZETAが手掛けるリテールメディア広告エンジン「ZETA AD」が、丸井グループ <8252> [東証P]傘下の丸井が運営するネット通販「マルイウェブチャネル」に導入されたと発表。「ZETA AD」が導入されたことで、検索条件と連動した最適な広告掲載が実現し、ユーザーにより効果的に訴求することが可能になるという。なお、同サイトでは既にEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」、レコメンドエンジン「ZETA RECOMMEND」が活用されており、今後「ZETA AD」との連携による更なる相乗効果が期待できるとしている。
■RSテクノ <3445> 2,723円 (+171円、+6.7%)
東証プライムの上昇率7位。RS Technologies <3445> [東証P]が急反発。SBI証券が27日、RSテクノの目標株価を4900円から5000円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。RSテクノの再生ウエハーについて、生産能力の増強に伴う販売数量の拡大が想定されるほか、熊本県で建設が進む半導体工場に向けて2024年末から需要が見込まれるとも指摘。同証券はRSテクノの25年12月期経常利益予想を171億円から179億円に引き上げた。
■富士製薬 <4554> 1,519円 (+92円、+6.5%)
東証プライムの上昇率8位。富士製薬工業 <4554> [東証P]が4日ぶり急反発。27日の取引終了後に24年9月期純利益予想の上方修正を発表。前期比80.1%増の61億8500万円とし、従来予想の40億1500万円から大幅に引き上げたことが好感された。投資有価証券売却益31億3200万円を計上する見込みとなったため。なお、売上高や営業利益見通しについて変更はない。
■多木化 <4025> 3,265円 (+185円、+6.0%)
多木化学 <4025> [東証P]が急反発。27日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を20万株(発行済み株数の2.31%)、または8億円としており、取得期間は11月28日から来年2月29日まで。取引一任契約に基づく立会取引市場における市場買い付けのほか、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による市場買い付けで取得するとしている。その後、28日朝のToSTNeT-3で11万株を上限として1株3080円で取得すると発表。28日朝、うち10万株を3億800万円で取得した。
※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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